たんぽぽ院長のつぶやき

「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです

事件発生

本日は朝から、当院の近くで事件発生。
10時過ぎぐらい、だったでしょうか。なんだか外の様子が騒がしい。
通行禁止の黄色いテープも貼られ出し、警察官がそこかしこに…。
スタッフに調べてもらったところ、盛岡市肴町で、不発弾が見つかったとのことでした。
肴町といえば、商店街や住宅が立ち並ぶ人通りも多い町。
そして当院の所在地南大通二丁目は、肴町のすぐ隣。
さすがに大丈夫なのだろうか…と心配になったのですが、特に退去命令なども出されず、そのまま通常営業しておりました。
その後、無事撤去されたのでしょうか、大きな騒ぎになっていないところを見ると、どうやら事無きを得たようです(その後のニュースが探せなかったので詳細は未だ判ってはいないのですが)。
まずは一安心。


それにしても、今年は、年明けのご近所の大火事や二度の大きな地震など、なんだか落ち着かない年です。
年を超すまで油断は出来ないようですね…。
大雪とかにならなければいいなぁ……(切実な願い)。


NHKスペシャル病の起源 第3集 腰痛 〜それは二足歩行の宿命か?〜

番組内で、福島県立医大の整形外科・学長でもある菊地教授が『腰痛の内、85%は原因不明、非特異的・非定型である』と言っていましたね。
腰痛の第一人者の先生をして、よくわからないという腰痛が多いということみたいです。

病院に駆け込んできた人の15%しか対処できなくて、ほとんどはよくわからないという中で、「とりあえず痛み止めとシップで・・・」ということが現状なんでしょうね。

心因性(ストレス)の腰痛も取り上げていたようですが、ストレスって対人関係や将来的な不安とか精神的なストレスだけではなくて、気候的な寒冷や過度な運動などもストレスになります。
重い物を持つ、とか、姿勢が悪い、というようなものは、身体的なストレスとなります。
運動不足は、ストレス耐性を弱めます。
言ってしまえば、これまで言われていた腰痛の原因は、「種々のタイプのストレス」と言い換えることができてしまいます。
今回の番組で、特に精神的なストレスも腰痛の原因となることが伝えられたのは、腰痛に悩む方々にとっては、大いに参考になったのではないかと思いますよ。

私たちを取り巻く情報全てがストレスとなりうるものですから、「私にはストレスはありません」っていうことはそもそもありえないわけです。(「自覚していません(自覚出来ていません)」っていうことはあるのでしょうけど。)
そのため、腰痛は誰にでも起こりうるし、ストレス反応によるこうした痛みは画像診断ではとらえられずに、85%は「よくわからない腰痛」とされてきたんですね。


慢性的な痛みは、前頭葉で作られているのですが、これは、腰痛に限った話ではなくて、首の痛みでも膝の痛みでも同じなんですが、こうしたメカニズムが一般の方に広まるのはいいことですね。
そして、前頭葉にスイッチを入れるのが、種々のストレスというのも見逃せません。
種々のストレスが、感情、情動とリンクして前頭葉で痛みを起こすわけです。

ストレス ― 脳(前頭葉など) ― 自律神経 ― 筋肉・血管の反応 ― 痛み

これらの連鎖で、痛みは十分に起こります。
ヘルニアがあるとか、狭窄症だとか関係なしに、それらがあってもなくても、ストレスが関与すれば、「痛み」は起こります。

こうした痛みからの脱却に番組では、歩くなどの全身運動で、思考中枢から、運動中枢の刺激へ、意識を分散させることを提案していたようですね。

ところで、私たち施術家が、心因性や慢性的な「痛み」に対して施術でやっていることは、上記の連鎖を身体的、あるいは言語的介入でリセットすること。
そして、本人に気付いてもらうということ。

つまり、前頭葉で起こっている刺激を、身体的、あるいは言語的な介入で前頭葉を新たに刺激することで、打ち消す作業をしているわけです。

心因性や慢性的な「痛み」へのアプローチに関してだけを言えば、姿勢のバランスを整えるのも、関節可動を調整するのも、筋肉の過緊張を緩和するのも、行きつくところは脳内のリセットなんですよね。
(もちろん「痛み」以外の状況の改善の場合は、こればかりではありませんが)
言ってしまえば、たったこれだけのことなんですが、私の場合、施術を通じて、このリセットを上手にしていただくことに、10数年もあれやこれやと右往左往していますけど(笑)

腰痛と精神的ストレスの関係について番組で取り上げてくれたことで、これまでのように、遠回しに指摘して、気づいてもらうということをせずとも、直球で指摘しても、それで通じて、認識していただけるようになってくれたら、これだけでも、みなさんが回復に向かいやすくなるような気がします。

さて、明日からも、腰痛退治のお手伝いを頑張りまーす。









プライマリケアでの急性腰痛患者の約3分の1は1年後も完治していない

プライマリケアとは、地域住民のあらゆる健康、疾病に対し、総合的・継続的に、そして全人的に対応する地域の政策と機能のことを指すようです。
つまり、患者さんが最初に接する医療の段階のこと。
いわゆる家庭医がその役割を担うということになるわけですが、残念ながら、約3分の1は1年後も完治していないという報告のようです。
オーストラリアでの報告ですが、日本でも同様の傾向はあるのではないでしょうか。(私見です)



プライマリケアでの急性腰痛患者の約3分の1は1年後も完治していない

急性の腰痛でプライマリケア・クリニックを受診した患者の予後はそれほど良好ではなく,患者の約30%は1年後も完治していないと,オーストラリアのグループがBMJの7月19日号に発表した。
 この所見は,プライマリケアで管理された発症2週間未満の急性腰痛患者973例(平均年齢43.3歳,男性54.8%)を1年間追跡したコホート研究から得られた。腰痛の回復は仕事への復帰,機能の回復,痛みの消失までの期間により評価された。
 1年間の追跡率は97%以上であった。登録時点で仕事を減らしていた患者のうち半数が14日以内に,83%が3か月以内に以前の仕事の状態に戻っていた。腰痛による身体的障害および痛みが解消するまでの期間の中央値は,それぞれ31日,58日と長かった。1年後に完全に腰痛が回復した患者は72%にとどまった。
 高齢,強い痛み,初診までの腰痛の期間,初診までの腰痛による活動性低下の日数,抑うつ感,危機感などが,腰痛回復までの時間の長さと関連していた。
[Medical Tribune 2008年8月7日(VOL.41 NO.32) p.55]






膝半月板損傷は一般的な加齢変化で、膝症状とは関連しない

興味深い報告です。

注目する部分は、

・半月板損傷は中高年に一般的にみられるもので、膝症状とは関連せず、変形性膝関節症に伴うこともあるものであることを示す

・半月板断裂が認められた被験者の61%は、前月には疼痛やうずき、こわばりは少しもなかったと報告されている。

・今回の報告では、膝半月板断裂または半月板損傷の有病率は、女性50〜59歳で19%、男性は70〜90歳で56%と大きな幅があり、男女とも加齢に伴いその数が増すことが認められた。


膝に症状があってもなくても、加齢によって半月板には損傷が起こる。

そして、仮に、半月板損傷が画像上、見つかっても、それが膝の症状の直接の原因とはならないこともある。

非常に興味深いですね。



膝半月板損傷は一般的な加齢変化で膝症状とは関連しない

膝のMRI画像診断は、原因不明の膝症状がある患者にしばしば行われる。そして半月板損傷が見つかると普通、症状はそれらに起因するものとされるが、半月板損傷の有病率と、膝症状やX線撮影の所見に基づく変形性膝関節症を伴う半月板断裂との関連については十分なデータが示されていない。米国・ボストン医科大学のMartin Englund氏らは、マサチューセッツ州住民を対象にその関連について調査を行った。NEJM誌2008年9月11日号より。

被験者を50歳以上の一般集団からランダムに選定

Englund氏らが対象としたのは、マサチューセッツ州フラミンガムの住民で国勢調査標準地域データとRDD方式(電話番号からランダムに抽出)で被験者を選んだ。50〜90歳の外来通院可能な者とし、特に膝または他の関節に問題のある対象を選択したわけではない。

分析は、被験者991例(57%が女性)を対象に、1.5テスラMRIの走査で得た右膝半月板の画像データで健全性を評価することで行われた。右膝の症状は調査票に基づいて評価した。

膝症状がなくても半月板所見は加齢に伴い増加

その結果、右膝半月板断裂または半月板損傷の有病率は、女性50〜59歳で19%(95%信頼区間:15〜24)、男性は70〜90歳で56%(95%CI 46〜66)と大きな幅があり、男女とも加齢に伴いその数が増すことが認められた。そして膝手術を受けた履歴のある被験者を除外しても、有病率は大幅に低下することはなかった。

変形性膝関節症のX線所見のある人(Kellgren Lawrence分類で、グレード0〜4のうちグレード2以上。数値が高いほど変形性膝関節症のより確かな徴候を示す)の半月板断裂の有病率は、ほとんど毎日膝痛、うずき、こわばりを感じる人で63%、一方、これらの症状のない人でも60%だった。

変形性膝関節症のX線所見のない人の有病率は、膝痛などの症状がある人で32%、ない人で23%となっている。

また、本調査では、半月板断裂が認められた被験者の61%は、前月には疼痛やうずき、こわばりは少しもなかったと報告されている。

これらからEnglund氏は、「今回の調査結果は、半月板損傷は中高年に一般的にみられるもので、膝症状とは関連せず、変形性膝関節症に伴うこともあるものであることを示す。膝MRI検査をオーダーした医師は、付帯的な損傷を考慮し、治療プランを考えなければならない」と結論している。(武藤まき:医療ライター)
[2008/09/24(水) CareNet.com]




変形性膝関節症の治療に関節鏡視下手術を併用しても利益なし

中等度から重度の変形性膝関節症の治療に、理学療法と薬物療法に関節鏡下手術を加えても、それによる利益は生じないようです。

手術は言われているほどの恩恵をもたらしてはくれないようです。

手術をするか、しないかの選択は、くれぐれも慎重に!!


変形性膝関節症の治療に関節鏡視下手術を併用しても利益なし


変形性膝関節症の治療に関節鏡視下手術を併用することは広く行われているが、その有効性を支持するエビデンスは乏しい。カナダ・西オンタリオ大学のAlexandra Kirkley氏らは、中等度から重度の変形性膝関節症患者を対象に、関節鏡視下手術の単一施設無作為化比較試験を行った結果、「理学療法と薬物療法に関節鏡下手術を加えても、それによる利益は生じない」と報告した。JAMA誌2008年9月11日号より。

理学・薬物療法との併用の有無で2年後に効果を比較

患者は無作為に、理学療法と薬物療法および関節鏡下手術(外科的洗浄と壊死組織切除)の併用群(手術併用群)と、理学療法と薬物療法だけの対照群に割り付けた。主要転帰は、2年時点の追跡調査で測定したWestern Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index(WOMAC)の合計スコアとした(range=0〜2,400、高値ほど重症)。副次転帰はShort Form-36(SF-36)Physical Component Summaryスコア(range=0〜100、高値ほど良好なQOL)とした。

手術併用の優位性示されず

手術に割り付けられた患者は92例。このうち6例は手術を受けなかった。比較対照群の86例は、全員が理学療法と薬物療法だけを受けた。

2年時点のWOMACスコアの平均値(±SD)は、手術併用群は874±624だったが、対照群は897±583だった。手術併用群スコアから対照群スコアを差し引いた絶対差は−23±605だった(95%信頼区間:−208〜161、ベースラインのスコアと重症度で補正した後のP = 0.22)。

SF-36スコアは、手術併用群が37.0±11.4、対照群が37.2±10.6だった(絶対差:−0.2±11.1、95%信頼区間:−3.6〜3.2、P = 0.93)。

中間受診の際のWOMACスコアと他の副次転帰を分析しても、手術併用の優位性を示すことはできず、Kirkley氏は「変形性膝関節症に対して、関節鏡視下手術を理学療法と薬物療法に併用し行っても、付加的利益は示されなかった」と結論付けている。(武藤まき:医療ライター)
[2008/09/24(水) CareNet.com]