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「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです
股関節の問題を抱えている女性。

一番のネックになっていた箇所が変に干渉してこないように、

あるポイントを、自分の手で触れてもらって、

歩いてもらいました。

すると、それだけで、

めちゃくちゃ速いスピードで歩くことが出来ました。

残念ながら、手を放すと、スピードダウン。

本人もその違いが自覚出来てしまうぐらいの落差です。

再び、その箇所に触れてもらって歩くと、

スッスッと早歩きが出来ます。

手を放すとゆっくりしか歩けくなります。

このことから言えることは、

原因になっている箇所さえ落ち着けば、

早歩きのスピードで歩けるぐらいの状態にはあるということ。

それから、原因箇所以外の健常な筋肉などには、

脳からは、常にこれだけのスピードで歩くための命令が、

普通に送られ続けていたことがわかります。

そのため、不必要な干渉が無くなった瞬間に、

本人がイメージしていたスピード以上の早歩きがなされたわけです。

内的には、早歩きができるほどの出力が発揮されているにもかかわらず、

原因箇所の不必要な干渉によって、それが浪費され、

最終的な歩行スピードは、ものすごくゆっくりな動作として

行われてしまっていたんですね。

意識されていないだけで、

脳からは、かなりのスピードでの歩行を行うだけの

命令が送られていたわけですから、

健常な個所に対しては、見た目の動作以上の負荷を与えてしまっています。

そういう理由もあって、

「とにかく疲労しやすい」という状態を招いていたわけです。

筋力がないとか、スタミナがないというような

一般によく言われるようなものとは

違う背景があるのです。



ある原因からの不必要な干渉によって、

内的なエネルギーは浪費され、

最終的な歩行スピードは、

とてもゆっくりな動きになってしまっていましたが、

脳からは、常に早歩きの命令が送られていたわけです。

早歩きのスピードでそれなりの距離を歩き続けようとすれば、

健康な人でも、さすがに疲れますよね。


身体の隠れたトラブルによって、

動作を行うためのエネルギーが

浪費されてしまっている、ということはよくありますが、

今回ほど、はっきりとわかりやすい反応は、そう多くはありません。

あまりの違いに、思わず笑ってしまうぐらい。

それぐらいのスピードの落差でしたから。


本人的にも、これさえ落ち着けば、

あの速さで歩けるという手ごたえを実感されたようですし、

次回の施術が楽しみですね。