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「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです
腰部脊柱管狭窄症の手術をしても、こむらがえりは無くならず・・・むしろ悪化?という記事です。
腰下肢痛や間欠跛行が落ち着いたら、こむらがえりの出現・・・
この記事では、そのあたりの相関関係などについては、特に言及されていませんが、手術で圧迫を解除すれば「手術は成功!はいっ 一丁上がり」とはならないということです。
手術後に出現した、頻繁に起こる「こむらがえり」に耐えかねて、来院される方も少なくありませんから。
術前に説明するだけではなくて、しっかりとした対策の方を期待しております。




~腰部脊柱管狭窄症のこむらがえり~
術後も一般住民に比べて高頻度に発生

 腰部脊柱管狭窄症では特徴的な臨床症状である腰下肢痛や間欠跛行のほか,こむらがえりを訴える患者が少なくない。慶應義塾大学先進脊椎脊髄病治療学講座の松本守雄准教授は,手術加療を行った腰部脊柱管狭窄症患者に対するアンケートにおいて,術後も患者の70.8%はこむらがえりがあると回答したが,こむらがえりの有無は手術に対する満足度とは無関係であったと報告した。

改善例より悪化例のほうが多い
松本准教授らは手術加療を行った腰部脊柱管狭窄症患者120例(男性85例,女性35例,平均年齢73.5歳,平均術後経過期間3.6年)に対して郵送によるアンケートを行うとともに,腰部脊柱狭窄症の手術歴を有さない高齢一般住民370例(男性162例,女性208例,平均年齢75.6歳:対照群)にも同様のアンケートを行い,両群を比較検討した。
 その結果,こむらがえりがあると答えたのは患者群が85例(70.8%),対照群は137例(37.2%)で,性・年齢を調整したオッズ比は4.6と,患者群で有意に高頻度であった。こむらがえりの頻度は,患者群では数日に1回が34.9%で最も多く,次いで数週に1回(23.3%),数か月に1回(18.6%),1日2回以上(15.1%)などの順で,出現時間では夜間就寝中が73.3%を占めていた。
 こむらがえりがあると答えた患者のうち,術前に比べて術後は改善したと答えたのは18%,不変が47%で,26%は術後むしろ悪化したと回答した。また,患者群の7%はこむらがえりにより「非常に困っている」と答え,「困っている」(13%),「やや困っている」(27%)と合わせると,半数近くの患者がこむらがえりにより日常生活動作(ADL)上支障を来していることが判明した。
 腰部脊柱管狭窄症の手術療法は,おもに腰下肢痛や間欠跛行の改善目的で行われる。今回の対象患者のうち,こむらがえりがあると回答した患者の70.2%,なしと回答した患者の57.2%は手術に満足しており,手術に対する満足度とこむらがえりの有無との関連は認められなかった。
 同准教授は「腰部脊柱管狭窄症に対する手術療法により間欠跛行が改善すれば,患者の手術に対する満足度は必ずしも低くはない。しかし,こむらがえりが術後に改善する可能性は低く,なかには悪化したり新たに出現したりする場合もあることを,術前に患者に説明する必要がある。それと同時になんらかの対策を考えていかなければならない」と指摘した。
[Medical Tribune 2008年7月24,31日(VOL.41 NO.30,31) p.46]