たんぽぽ院長のつぶやき

「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです

運動の後で

さぁー これから運動を始めましょう!
というとき、大抵の方は準備運動をしますよね。
丁寧にしっかりやるとかやらないとかは抜きにして、少しカラダをあたためて、カラダを伸ばして・・・と考えるかと思います・・・

が・・・

運動を終えて、クールダウンをしっかりとされる方って意外と少ないのでは?

多くの場合、
クールダウン=筋肉のストレッチ
と理解されていると思います。

なまった身体を運動させたあとに襲ってくる「筋肉痛」のイメージもあってか、運動後にケアすべきは「筋肉」というのが、一般的な認識ですよね。
実際、トレーナー向けの文献などにも「クールダウンでは筋肉をストレッチするなどして・・・・」などと記載されています。

ウォーミングアップの段階では、運動のための準備として、筋肉をあたためるということは大切で、そのために「筋肉」を意識する必要はあるわけです。
筋肉が車でいうところのエンジンに相当しますからね。
車同様初めにエンジンをあたためるということは理にかなっているわけです。(今の車ではすぐに発車できますけど)


一方、クールダウンにおいては、筋肉をリラックスさせることも勿論大切ですが、「関節」のケアもそれ以上に重要なのです。

運動を行っている時、関節には、常にストレスがかかっているのは誰もが理解できるものと思います。
人間の骨格には重力がかかっていますから、その重力による抗力がまた地面より関節へと圧力を常にかけ続けているわけです。
運動をするということは、それぞれの動きに対してそれらを表現する筋肉を繰り返し使うだけではなく、この関節にもストレスをかけ続けているということになるのです。

行うスポーツや動きには大なり小なり決まったパターンの繰り返しという側面があります。
さらに、その運動を行う方、それぞれにも身体のクセというものが存在しています。
一人一人の動きのクセによって、反復される身体の動きの中で、関節の可動を特定の範囲で限定して使ってしまい、関節構造にある特定の方向からのストレスの頻度を高くさせるという結果となります。

関節に(もちろん筋肉にも)、常に様々な方向から、均等にストレスがかかっているのであればまだ良いのですが、このある特定のクセによる偏ったストレスのかかり方は、関節の動きそのものの機能を低下させ、構造的にも影響を与えてしまいます。


特定のくせを持った動きによって常にストレスにさらされる関節は、その働きを低下させ、いわゆる「ゆがみ」の状態へと発展し、さらにその機能を制限していきます。
こうして起こった関節の可動制限は、関節の緊張とともに関連する筋肉の緊張、硬縮へとつながっていきます。

余談にになりますが、筋肉が硬く緊張し、柔軟性を欠いた身体というのは単純に筋肉が硬い、緊張しているというだけではなく、こうした関節へのストレスによる関節の緊張からひきおこされている場合が多いのです。

そういう部分において、クールダウンでは「筋肉をリラックスさせる」ことは大切なのですが、筋肉のみをストレッチすることがクールダウンの本来の姿ではないのです。
運動後の筋肉の張りやこわばりは、使った筋肉の疲労によるものばかりではなく、関節ストレスの代償として起こっているという要素もあるのです。

使った関節をケアする

これが大切なポイントなのです。

ストレッチで筋肉を伸ばすことは、関節を動かすことです。
関節が動くということは、筋肉を縮める・伸ばすことでもあります。

運動後、使った筋肉をストレッチして、筋肉が伸びた実感のみで、クールダウンを終えるのではなく、使った関節の滑らかな可動が回復するところまで、意識をもって取り組むことが大切なのです。

運動後、疲れきった状況の中で、しっかりとクールダウンを実施することは難しいものです。
そこで、チームメイトや仲間とパートナーとなって、お互いにケアをするという方法はいかがでしょうか。

第三者の視点も借りつつ、自分のカラダを把握し、そして整えるというのもいいものですよ。

5月も終わりですね

5月の営業日は今日で終了。
(あすは水曜日でお休みですから)

5月の時期は、身体の状態も普段と微妙に変わるんですよね。
気候の変化のせいなのか、3月4月の慌しさの影響なのか、理由は様々でしょうが何故か変わるんです。

「身体のお手入れ」で定期的に来院される方々の身体もちょっとずつ違ってました。といっても、客観的な要素以外にも関節や筋肉などを触れた際の感覚的なものも含みますから、どんな風に、どれぐらいというところも言葉では表現しづらいのではありますが。

6月は、梅雨も迎えます。
身体のバランスを保つには難しい時期です。
皆様、ご自愛下さいませ。

笑顔

腰部椎間板ヘルニアと診断された女性。
10日前に発症し、その後痛みを感じる部位や動きが広がり、本日来院時には、歩くのもやっとという状態。

ヘルニア由来の痛みも勿論ですが、痛みに対しての代償で、周辺の筋群の緊張も高く、骨盤の可動制限を強くしているようでした。

左腰部に感じていた自発痛は骨盤の調整で落ち着きましたので、関連痛の原因となっていた腰方形筋などをリリース。

最後に腰部。骨盤、股関節のエクササイズを可能な範囲で実施。

右臀部に多少の緊張感と腰部の伸展制限がやや残ったものの、コルセットを外しての歩行も可能になり、笑顔で帰宅されました。

施術時間もそれなりにかけてのこの結果だったのですが、このような反応が出せると、来院された方もそして私ども施術スタッフも自然と笑顔になります。
施術家冥利に尽きますね。

右脚のシビレ

右脚のシビレで来院の男性。
過去に数回の腰痛を経験したこともあったようですが、シビレに関して病院での画像診断(腰)では「異常なし」とのこと。

検査したところ、右小殿筋と右梨状筋からの筋筋膜性疼痛と判明。
この筋からの関連痛が、シビレのような感覚を与えていたようで、神経由来の問題はありませんでした。

仙腸関節の調整に加え、小殿筋と梨状筋をリリースしたところ、シビレ風痛みの症状は、消失しました。

シビレって一口に言っても、実は様々。
神経系の問題で起こることもあれば、循環障害のこともあり、また、今回のようなケースもあるのです。

シビレと表現される症状を、いわゆる麻痺の状態とそれ以外とに分けて考えてみるだけでも、いろいろ見えてきます。
「ジンジン」
「ピリピリ」
「ザワー」
などなど表現の仕方は様々ですが、いかにも神経が障っているように感じられる表現であっても、実は神経由来ではなく、筋筋膜性疼痛がシビレ風に表現されることもあるんですよ。

シビレ=神経の問題

と安易に決め付けないことが大切です。

副腎

定期的にメンテナンスで来院されている方なのですが、本日は背中のハリが気になるとのこと。
う〜ん、これは副腎に負担が来ている様子。
だいぶストレスを感じた1ヶ月だったようですからね。

副腎とは腎臓の上にある、親指ぐらいの大きさの臓器です。
副腎は、副腎皮質ホルモンと副腎髄質ホルモンと言う、 非常に大事なホルモンを出しているところです。

強いストレスにさらされると、その副腎が、ストレスで弱るということが起こります。
ヒトはストレスを感じると、抗ストレスホルモン というホルモンを副腎から分泌します。
抗ストレスホルモンを出して、ストレスから身を守ろうとするんですね。

副腎から分泌されるホルモンにはいくつかありますが、その貯蔵量は決まっています。
もちろんその量は個人差がありますが、無限ではありません。
ある一定期間ストレスにさらされ続けていると、副腎ホルモンが枯渇状態になり、ストレスに抵抗できなくなります。

副腎で一日に作られるホルモンの量は決まっていますから、ストレスがかかって、抗ストレスホルモンを分泌し続けると、需要と供給のバランスが崩れるわけです。
そんな中に更にストレスがかかると、様々な不調が出現してくるのです。


自分で出来る対策としては、休むこと、寝ることが一番です。
出来れば8時間ぐらいは横になるなり、睡眠をとるなりして、「骨休め」させたいものです。
このようなときの無理が、一番身体にはこたえますから。

背中と腰の境目あたりに強張りを感じたら、警告信号です。
無理をしないで、心身を休めましょう!

カラダがかたい

体がかたくて・・・
という来院者の方との会話から。

通常私たちは、身体がかたいという状態を「関節の動きの制限」と「筋肉の伸張性の低下」の2つのポイントで評価します。
来院される多くの方の認識としては、
        身体がかたい=筋肉がかたい
という感じが多いようですが、筋肉がかたく緊張し、柔軟性が低下した身体というのは単純に筋肉のみの問題ではなく、関節の動きの制限もともなって起こっているものなのです。

ということで身体の柔軟性を回復させるためには、やみくもに筋肉のみをストレッチするのではなく、関節の可動制限を解放し、関節可動域をその方にとっての正常な状態に戻す、ということが必要になります。

具体的には、関節を構成する関節包の緊張を解放することになります。
関節包が緩めば、関節機能を抑制している神経系の緊張信号が解けます。
すると、関節包の緩みとともに、関節を支持している筋肉の緊張も解けてくれます。
この段階で、関節包とそれをとりまく筋肉の緊張が、解放されますので、ある程度の関節可動域の改善は達成されますから、ここから筋肉そのものと、筋肉を包む筋膜をリリースします。

筋肉そのものの反応時間と筋膜の反応時間は異なりますから、ストレッチなどにはちょっとした工夫が必要になりますが、ここまでの手順を確実にこなしていけば、確実に身体の柔軟性は、取り戻せます。

身体は硬いより、柔軟な方がいいですからね。
無理せず、少〜しずつ柔軟性を回復していきましょう。
そして、いつまでも、しなやかな身体で過ごしたいものですね。

筋肉はやわらかく

筋肉と神経系の密接な関係性について、前回は書きましたが、引き続き今回も。

筋肉への刺激の入力によって、脳を覚醒させたり沈静化させたりすることが可能なのだということを前回は書きました。

筋肉と脳というつながりを考えるときに、重要なことは「どのように筋肉を使うか」ということになります。

筋肉を使うということでまず思い浮かぶのがウェイトトレーニングやマシントレーニングのような、いわゆる「筋トレ」と呼ばれる動かし方。
筋肉を鍛え、筋肉量や筋力を高めることは非常に有効で、安全に行えば、身体にもたらすメリットは、非常に高いものが期待できます。
でも・・・
筋トレをするときに、筋肉が硬くなる(硬くする)ことが、トレーニングの効果のように錯覚してしまうことってあるものです。

筋肉が「ある」とか「ない」とかの話題の中で、自分であるいはお互いに筋肉を触ったり、押したりしながら、
「筋肉ないわ〜」
「ぶよぶよなのよ〜」
とかってよくある光景ですよね。

これって、筋肉の硬さや張りや太さを、感覚しながら評価しているわけです。
これが、筋肉の太さを評価して、ある・ないと言っているのであれば、ある意味、いいのかなとは思いますが、単純に硬いか、そうではないかを評価基準にしているのであれば、大きな錯覚を起こす可能性があります。

筋肉の張りや硬さといった感覚的な評価基準の中で、トレーニングを行うと、筋肉に最大の緊張を強いるようになります。
強張らせる感じでトレーニングするというほうが伝わりやすいかも知れませんね。
強張らせると筋肉は、硬くなりますから、筋肉を使ったという錯覚を生んでくれます。
「トレーニングしたな〜」という満足感は得られやすいわけです。

以前指摘した、筋肉は「力を入れるところ」ではなく「力を出すところ」という概念で考えると、このときの満足感は、「力を入れる」ことを頑張ったということになるんですね。

こうした緊張型のトレーニングでは、必ず筋肉は硬くなってくれますが、筋量を高めるとか、筋力を強くするといった本来の目的が達成されたかどうかは、別問題なわけです。

そもそも、筋肉が硬くなると、あまりいいことってないんですよね。
例えば、毛細血管は、筋肉の緊張持続によって、局所の血流が増大したままになります。一見良さそうな反応のようにみえますが、この緊張が続けば、全体の血液の還流がうまく発生せずに、血流は停滞してしまいます。
そしてこの血流の停滞は、乳酸等の疲労物質の除去を滞らせ、疲労の回復を妨げてしまいます。
すると、ますます筋肉の硬化を招いてしまいます。

そしてここで、また錯覚してしまうわけですよ。
硬くした筋肉を触ったり、押してみながら
「筋肉がついてきたな〜」
と。

硬いことが筋肉のある・なしの評価にはなりませんし、硬い筋肉にしてしまったことで様々な不具合の根源にもなりかねません。

筋肉を硬くすることが、筋肉を使うという誤解や、硬くなったことが筋肉がついてきたという錯覚は、いつの間にか、筋の必要以上の緊張を習慣化させてしまいます。それも無意識に。
すると、筋肉は柔軟性を欠き、血流の不全とさらなる筋肉の硬化が起こり、感覚受容体の感度の鈍化などを招いてしまいます。


筋肉に連絡する末梢神経は、脊髄、脳といった中枢神経と情報のやり取りを行っています。
筋肉を硬くしてしまうと、つながっている脳自体の働きも固くなり、機能の低下を招いてしまいます。

少し専門的になりますが、生理学的に見ると、筋肉の中にある筋紡錘(きんぼうすい)というセンサーからの興奮性の神経信号が多い状態、つまり筋が伸展する状態が発生すればするほど、脊髄中のα神経線維の運動神経の活動を上昇させ、伸展反射機能を高め、筋の出力を高めます。
それに伴って、γ神経線維の活動も高まり、筋紡錘の感度も上昇し、その信号は網様体へと伝達されます。
こうした、筋肉の伸展する状態が多くなればなるほど、網様体からの大脳皮質へと送られる信号も増え、大脳全体の意識水準は高まり、目覚めた状態へとなっていくのです。

脳などの神経系をしっかりと働かせるには、筋肉を伸展させる働きが必要です。
筋肉がもつ適度な緊張を越えて、必要以上に緊張させ過ぎるような―力を入れて強張らせ、緊張を強いるような―使い方は、筋肉のみならず、神経系全体の働きまで、低下させます。

筋肉が硬いということが、「筋肉がある」ということではありません。
筋肉を硬くすることが、「筋肉を使う」ということでもありません。
筋肉は硬くさせてはいけないのです。


おなかをさすってみても・・・

気温も上がってきて、薄着になってきた今日この頃、ついつい自分のおなかをさすってみては、溜息を一つ・・・
ということで、本日の注目記事より。

<内臓脂肪症候群>「ぽっこりおなか」にご用心

 不摂生を重ねた、ぽっこりおなかにご用心――。厚生労働省は初の全国調査で、40〜74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人が「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」とその予備軍だったと発表した。心筋梗塞(こうそく)や脳卒中など、死に直結しやすい生活習慣病の引き金になるとされるが、どうすれば予防できるのだろうか。【永山悦子】
 ◇内臓脂肪減らす有効な方法は…
 メタボリックシンドロームは、内臓に脂肪がたまり、高血圧や高血糖、高脂血症などの症状が一度に複数出ることを指す、新しい病気の概念だ。「メタボリック」は「代謝」の意味で、代謝異常が起きていることを示す。国内の診断基準は、日本内科学会など8学会が昨年4月に定めた。「おなかがぽっこり出ていて、健康診断の数値のいくつかが正常値より少し高め」という人が該当する。
 01年に公表された労働省研究班による国内約12万人を対象にした調査では、軽症でも肥満、高血圧、高血糖、高脂血症のうち二つに当てはまる人は、全く当てはまらない人と比べて、心臓病を起こす可能性が約10倍、三〜四つ併せ持つ人は約30倍に上った。「正常値をわずかに超える数値でも、症状がいくつか集まると怖さが増すということ」(宮崎滋・東京逓信病院内科部長)だ。このため、同シンドロームの血圧などの診断基準は、通常の値よりも低く設定されている。
 気になるウエストの基準は、コンピューター断層撮影(CT)のデータを基に、内臓脂肪の表面積が100平方センチ以上ある人の平均値を採用した。女性は皮下脂肪も多くついているため、その分、基準は大きくなっている。
 生活習慣病はこれまで、症状ごとに別々の薬を服用して治療していた。しかし、一つの症状だけが治っても、内臓脂肪がそのまま残れば再発したり、別の症状が悪化する可能性がある。
 では、内臓脂肪を減らす有効な方法は何か。
 日本肥満学会理事長で住友病院(大阪市)の松澤佑次院長は「内臓脂肪は蓄積しやすい一方、減らすことも比較的容易だ。そこが蓄積しにくく減らしにくい皮下脂肪と違う。皮下脂肪は『定期預金』、内臓脂肪は出し入れ自由な『普通預金』のようなもの。歩く機会を増やしたり、食事の量に気を付けてほしい」と話す。日本ウオーキング協会副会長の泉嗣彦ウオーキング医科学研究所長によると、歩く量を1日あたり1000歩増やすだけで、数カ月で内臓脂肪が大幅に減るケースが多いという。
 厚労省は08年度から、健康診断のターゲットを同シンドロームに絞り、健診受診率の向上と、その後の保健指導の徹底に取り組む計画だ。藤田敏郎・東京大医学系研究科教授(内科学)は同シンドロームについて「診断基準には未完成な部分も残っている。だが、自分の健康を気遣い、生活習慣を見直すきっかけとしての意義は大きい」と話す。
(毎日新聞) - 5月22日



日本の30代から60代のを対象にした『メタボリックシンドローム度』についての調査によると、メタボリックシンドロームの男性の危険域指標とされるウエスト85cm を上回った男性は、全体の4割強で、うち内臓脂肪型肥満は約3割にのぼるそうです。(スイスに本社があるケミカルメーカーであるロンザジャパンによる調査)

メタボリックシンドロームの診断基準は、「内臓脂肪の蓄積(ウエスト85cm以上)」で、さらに「高トリグリセリド血症150mg/dl以上かつ、または低DHLコレステロール血症40mg/dl未満」、「最大血圧130mmHg以上かつ、または最低血圧85mmHg以上」「空腹時血糖110mg/d以上」のうち二つ以上に当てはまること。

ウエストの計測は、一番くびれたところではなく、あくまで、ヘソ周り。
せめて、くびれたところで・・・と思いますが、わたしのくびれは何処へ・・・

メタボリックシンドロームの最終的に行き着く先は動脈硬化。
そして、血圧、肥満、血糖値、血中脂質の4項目すべてに異常がある『死の四重奏』。

こわいですね。
はやいとこ、手を打った方が身のためですね。
おなかをさすったところで、減るものでもないし。

となると、やはりウォーキングですね。
1日300kcalを消費するためにも、1日で1万歩、頑張ることにしよう。

釣った魚にはエサを与えよう

本日の気になるニュースより。
普段、奥様孝行とは無縁なもんで、かなり気にかかりました。

女性のストレス、トップは「夫」=男性は「妻に安らぎ」−民間アンケート

 男性は家庭に安らぎを感じているが、女性にとっては家庭がストレスのもと−。発毛施術サービスの「毛髪クリニックリーブ21」(大阪市)が行ったアンケート調査で20日、こんな結果が出た。
 誰から一番ストレスを与えられるかを尋ねたところ、男性はトップが「会社の上司」で37%。次いで「取引先」16%、「会社の部下」9%と仕事関係が上位を占めた。
 一方、女性の1位は「だんな」。5人に1人がストレスの最大要因と回答した。2位は「会社の上司」だったが、「子供」も3位に入った。
 逆に「ストレスを解消してくれる人は」の質問に、男性で最も多かったのは「妻」(25%)で、2位の「子供」(21%)と合わせ、ほぼ半数が家庭に癒やしや安らぎを感じていた。解消法も「家族とのだんらん」が最多で、「睡眠」「酒」が続いた。 
(時事通信) - 5月20日



男性の癒しは、家庭なんですね。
自分はどうかな?何て考えてみても、やっぱりそのような気がします。
「釣った魚にエサはやらない」なんて言っていると、癒される場所が無くなっていきそう。
気をつけないといけませんね。
何といっても、女性のストレス第一位は「夫」ですから・・・

釣った魚には、きちんとエサを!!

炭酸ガスが効く

「炭酸ガスが温浴効果を高め〜」という商品がありますよね。
花王のバブなどがそうですね。

炭酸ガスが何故、温浴効果を高めるのか。

それは皮膚にある、温覚受容器(あたたかいと感じるセンサー)のもつ作用に秘密があるのです。

実は、温覚受容器は、皮膚の局所における二酸化炭素濃度によって、その作用を亢進させます。
つまり、炭酸ガスがシュワシュワしていると、皮膚の周りの二酸化炭素濃度が高くなっているわけですから、温覚受容器はより働きやすくなるわけです。より暖かく感じるってワケです。

同時に、二酸化炭素濃度が高くなると、冷覚受容器の働きを抑制するので、入浴による効果はさらに増します。

冷え症の方には、炭酸ガス入浴が効きます。
冒頭の商品を使う場合には、1個よりも2〜3個入れたほうがいいかも。

そういえば、高級エステにはシャンパン・バスなるものがあるそうですね。シャンパンの炭酸ガスによる、温熱効果促進というわけですね。
(他の効果もうたわれているようですけど・・・)

これからの季節、少しずつ冷房も効き始め、それによるダメージの蓄積も予想されますから、対策はお早めに。

デスクワークと姿勢

本日の注目記事より。

人の体は1日中同じ姿勢をとるようにはできていない
     --専門家がデスクワーカーに警鐘

 今現在、正しい姿勢を取っているだろうか。
 もしも、背中を丸めて首だけ起こす、「コンピュータにもたれかかる」ような格好でこの記事を読んでいるならば、将来的に、理学療法士が「姿勢性症候群」と呼ぶ疾患にかかるおそれがあることを覚えておいてほしい。
 姿勢性症候群は、屈曲した前傾姿勢を取り続けた結果、首と胸椎(中背部から腰部におよぶ12個の脊椎)に継続的な力が加わって起こる疾患だ。医師や理学療法士によると、この疾患は一般的に第四、第五、第六胸椎の間にある椎間板に対して起こり、筋肉の圧痛や硬直、場合によっては神経過敏などを伴うという。
 何年にもわたって前屈みの姿勢を取っていると、椎間板の間隔が狭くなり、肩胛骨の下部や腕、背中へと神経過敏症が広がってしまう。
 デスクワーカー自身や人間工学専門家のほとんどがよく知っているとおり、1日中PCに向かってマウスやキーボードを繰り返し操作していると、手首の弱化やテニス肘、最悪のケースでは手根管症候群を発症する。しかし一部の理学療法士は、こうした症状を訴える患者は、のちに上背部や首の痛みを感じるようになる場合が多いと指摘している。
 サンフランシスコにあるStone Clinicの理学療法士Caroline Palmer氏は、「われわれは、首がS字状に曲げられて腹部が圧迫され、中背部に大きな圧力が加わるこうした姿勢を、屈曲前傾姿勢と呼んでいる。この姿勢を続けると、脊椎に何らかのゆがみが生じることになる」と話した。長時間同じ姿勢でキーボードを打っていると・・・
 第四胸椎に一点集中的に力がかかると、背中や腕の神経が麻痺し、上背部および腰背部に痛みが拡散して、一部では「第四胸椎症候群」と呼ばれる症状が起こる。これを異なる名称で呼ぶ医師や理学療法士もいるが、次の点に関してはすべての意見が一致している。すなわち、人間の体は1日中同じ姿勢で座ったり仕事をしたりするようにはできておらず、コンピュータに向かって長時間作業をしていれば、おのずと身体機能に障害が発生するというのである。
 「命に関わる疾患ではないが、そうした症状を抱えて生活するのは非常に苦痛だ」(Palmer氏)
(CNET Japan) - 5月18日


第四〜第六胸椎は、ちょうど肩甲骨の内側の辺りになります。
この肩甲骨の内側の辺りが「痛い」、「苦しい」、「疲れる」・・・という症状を感じたことがある方、多いのではないでしょうか。
デスクワーカーにとって、ある意味、職業病的な部分でもありますからね。

この記事で言うところの「姿勢性症候群」は、腰部においても発生しうるものですから、首や肩、腕の不調はない方で腰痛でお悩みの方も姿勢には気をつけたほうがいいですよ。

「姿勢が悪いと・・・」ということは、言い古された感がありますが、もう一度、姿勢を整えることに注意をはらってみては、いかがでしょう。
今、このブログをご覧いただいている、あなたの姿勢はどんな感じになっていますか?

リラックスと網様体

リラックスしましょう

この言葉は、よく耳にしますし、私自身も相手の方に良く使う表現なのですが、いったい、リラックスするってどういうことなのでしょうか。

本来の意味でのリラックスとは、単純な気持ちよさや爽快感、心地よさといった刺激に対する反応としての感覚ではありません。
それは、脳幹にかかる負荷が軽減され、本来の身体機能が回復することを意味するのです。

脳幹???

よく言われる、いわゆるリラックスした状態の代表的な反応としては、以下のようなものがあげられます。

・ ゆっくりとした深く長い呼吸。
・ 心拍数の低下。
・ 血圧の低下。
・ 体温の適度な上昇。
・ 筋肉の弛緩。

実はこれらの反応は、脳幹がリラックスした際にもたらす変化や反応なのです。

本来のリラックス = 脳幹がもたらす

これが、本日のテーマです。

脳幹とは、背骨の中に収められている脊髄と大脳との間にある部分で、延髄(えんずい)、中脳(ちゅうのう)、橋(きょう)によって構成されています。
基本的には、この脳幹が、生命維持における重要な要素、呼吸や血圧、体温維持といったもののコントロールを行っています。
世間でもたびたび話題になる「脳死」というのは、大脳の死のことで、モノを考えたり、言葉を話したりという、いわゆる人間らしい活動が出来なくなった状態を指すわけですが、脳死という概念の出現以前の「死」とは、この脳幹の活動の消失を指していたわけです。

脳幹の活動状態が、リラックスするということとどのように関係するのか・・・というと、それは脳幹内の「網様体(もうようたい)」という部分が関わっているのです。

網様体は、様々な神経情報の入力を受ける一方、中枢神経各部への出力も行っているところです。
具体的には、
・身体各部(筋や内臓など)からの感覚情報を受け取る。
・受け取った情報を大脳や視床へ送る。
・受け取った感覚情報に基づいて、筋肉の緊張を維持し、筋活動を調整する。
・網様体からの出力は、自律神経と連絡し、内蔵機能の反応・調整にも関与している。
といった、神経ネットワークにおける中継基地として、精神活動の中枢でもある大脳と、筋肉といった運動系、内臓、自律神経といったものを、巧みに連絡しているのです。

さて、リラックスしている時って、身体は緊張しすぎず、かといって、だらけすぎずという状態ですよね。
リラックスいている時って、心は穏やかに、頭の中はスッキリという状態が最適。

身体の方は、運動したり、ストレッチしたり、入浴したりすることで、比較的にリラックスモードに入りやすいのですが、「頭がスッキリしない」という頭のリラックスって結構難しかったりします。

「頭も身体もスッキリ!リラックス」を実現するための鍵が、網様体の刺激になるのです。

網様体を刺激する、メインスイッチのボタンに相当するのは、全身からの感覚です。
その中でも、筋肉を動かすことによって発生する筋紡錘(きんぼうすい)内のセンサーがキャッチする筋肉が伸ばされる時の感覚がここでは重要となります。
脊髄を感覚紳経によって伝わってきた、筋紡錘内のセンサーからの信号は、先ほど書いたように脳幹へと伝わります。
脳幹に伝わるということは、網様体へも信号が送られます。
ここからの信号により、脳の意識はより目覚めた状態へと変化します。

私達が身体を動かすと、身体の筋肉や靭帯・腱にある感覚受容器から動きの情報が、感覚神経路を通ってその信号が中枢神経である、脊髄に送られます。
そして、そこから上行して視床・小脳・大脳皮質へたどり着きます。
このとき同時に、中枢神経内では、エネルギーを補充して「網様体」を一定の活動状態に保とうとします。
すると、脳幹にある網様体は、その神経信号を大脳皮質に送りますから、大脳皮質もエネルギーに満ちた目覚めた状態になるのです。
これが、神経が目覚めている状態、つまり覚醒していると呼ばれている状態なのです。
このルートを生理学では、「網様体賦活系(もうようたいふかつけい)」と呼びますが、筋肉や靭帯・腱といった部分に運動が起こるということ、つまり身体を細かく動かすということは、発生した興奮を神経系によって脳に伝え、脳を活性化する事になるのです。

脳が興奮し過ぎている時は、筋肉も緊張状態にあります。
脳が沈静化し過ぎている時は、筋肉も、だらけモードになります。

筋肉が適度に脱力することで、脳も適度な覚醒状態へと入ります。
これが、身体のリラックスと頭のリラックスとが達成されたといえる状態なのです。

そこで、うまく筋肉に刺激を入れながら、その情報を網様体へと届け、さらに網様体賦活系を作動させて、大脳を適度に覚醒させる(目覚めさせる)、さらに、網様体から筋肉や内臓、自律神経にフィードバックさせ、リラックス反応を導く、これが「脳幹がもたらすリラックス」というものです。

網様体に、きちんと働いてもらうためにはどうするか。

それには、感覚情報を上手に、そして様々に入れることが大切なんです。

綺麗な風景を見る・・・視覚
好きな音楽を聴く・・・聴覚
好きな香りを楽しむ・・・嗅覚
おいしい食事を味わう・・・味覚

これらは、ストレス解消における代表的な対処法です。
こうしてみると、全て感覚情報をベースにしているんですよね。

それと、今回とりあげた「筋肉からの感覚をきちんと入力する」、これも忘れずに。
筋肉からの感覚をうまく入力するには、他人の手を借りての方法がより有効です。内容は、ストレッチでも構いませんし、もちろんカイロや整体でもOKです。
人にやってもらう方が、自分では動かしづらい部位などもきちんと刺激出来ますからね。

筋肉を使って、網様体を刺激し、脳もリラックスさせる。

やはり、身体と脳は一体ですからね。
筋肉は「感覚器」ですから、脳(神経系)を自分でコントロールするには、筋肉をコントロールすることなんです。
筋肉を上手く使いこなすということは脳も使いこなすということになるのです。


リハビリ

今年4月から疾患別にリハビリの日数制限が設けられ、最大180日でリハビリ医療が打ち切られることになったそうです。
これは、例えば私達が、骨折や脳卒中になって、リハビリが必要であっても、日数だけで機械的に打ち切られるというもののようです。
それは、まだリハビリが必要な状態であってもというものなんだそうです。
これまでは、医療機関で、保険診療として無期限に受けられたリハビリテーションが、一部の疾患をのぞき、上限期間を過ぎると打ち切られることって、単純に心配だなーなんて思ってしまうわけです。
自分がリハビリを続けたいと思ってもそれができなくなるし、また、医師が「必要あり,効果あり」と判断しても、それすらも認められなくなるということですから。
この期間を過ぎてしまったら、あとは、自費ということなんですよね。(介護保険を使って、自宅で訪問リハビリを受けるという方法もあるようですが)

ちなみに、上限日数は以下のようになっているそうです。
脳血管疾患等リハビリテーション (180日)
運動器リハビリテーション (150日)
呼吸器リハビリテーション (90日)
心大血管リハビリテーション (150日)

確かに、定められた上限で、リハビリテーションが十分だという人もたくさんいるとは思います。(そのあたりは、それなりの基準に従って設定されているのだとは思いますが・・・)
でも、リハビリテーションを本当に必要としている人が、上限日数以内に、回復できない事だってあるんじゃないでしょうか。

そもそもリハビリテーションは、予想される障害の進行をあらかじめ予防したり、現在の障害を軽減させて、患者さんがより良い社会生活をおくることができるようにするといった重要な役割を担っています。

このような制度改正って、いかがなものなのでしょうか。

予防が大事

2週間前にきっかけもなく腰痛が発生し、その後歩行も困難な状態になったという女性。
今日現在は、歩行も普通に可能にはなっていましたが、まだ、仙腸靭帯周辺に痛みが残っていたため、来院。
残っていた痛みの引き金となっていたのは、直接的には仙腸関節の機能障害でした。
施術は、その部分を中心に行いましたが、既往歴をお聞きすると、3〜4年前に、尾骨から垂直に尻餅をつき、ひどい腰痛の経験があったようです。その影響か、脳脊髄液循環の停滞がみられましたので、あわせてそれも調整。
さらに、股関節の可動域が内旋(内また)方向に優位になっており、外旋の可動域は非常に狭かったため、可動域の改善も行いました。

あとは、自宅でアドバイスした骨盤体操を行って、日々セルフチェック&エクササイズを行えば、よほどの強いストレスや強烈な疲労がない限り、平穏に過ごせるのではないでしょうか。
何といっても、症状が消失した後こそ、大事ですからね。

症状が出現して、初めて不調を実感するのではなく、日々自分の身体のコンディションを知っておくことが大切です。
そのためには、身体を動かしてみることが一番。
意識に上ってきていなかった疲労なども、チェックできます。
溜まる前に解消することが、疲労にしてもストレスにしても重要ですからね。
その都度解消できれば、大事にならずに済むわけですから、日々のチェックは大切なんですよ。

謎の流行

岩手県内の学校でインフルエンザの集団発生が相次ぎ、罹患(りかん)者は約900人、欠席者は約300人に達しているそうです。
4月以降、学校閉鎖などの措置を取った学校は8校(11日現在)に上り、うち2校は5月に入ってから。
中でも、高校生に多発しているようですね。
何でも、過去5年間で5月に入って閉鎖措置が取られた例はないそうで、春のこの時期での流行は異例のようです。

一般的に5月は、体調をくずしやすい時期とはいえ、まさかインフルエンザが流行するとは・・・

基本的なことですが、手洗いやうがい、しっかりとした食事と十分な睡眠など、普段以上に気をつけたいものです。

たんぽぽ

当院の近所でも、たんぽぽが咲いています。
朝は、それらを眺めながら、歩いて通勤しているのですが、たんぽぽに関して気になる記事が・・・

関東のタンポポ、4割クローン…セイヨウ生き残り図る

 関東地方に咲くタンポポの4割が、遺伝子が全く同じクローンであることが、農業環境技術研究所(茨城県つくば市)などの研究グループの調べでわかった。

 クローンはカントウタンポポなどの在来種と外来種のセイヨウタンポポの雑種。かつては在来種を脅かすと言われたセイヨウタンポポが、雑種となって生き残りを図ったといえる。

 研究グループは、環境省が実施した2001年の「身近な生きもの調査」で集めたタンポポのタネのうち、サンプル数が約370個と多かった関東1都6県のタネを培養して調べた。

 咲いた花などの遺伝子を分析したところ、造成地などに咲くセイヨウタンポポとの雑種が6割で、その7割近くが同じ遺伝子を持つクローンと判明した。主に林の入り口などで咲く在来種は4割だった。
(読売新聞) - 5月12日

たんぽぽがクローンって。
何故にクローンなんでしょうね。
うちは、オリジナルで頑張ります。(なんのこっちゃ)

筋肉と神経

前回まで、筋肉への感覚の修正の必要性とその方法として「骨感覚」の回復を提案しました。
今回は筋肉と神経について、書きたいと思います。

まずは、神経について整理しましょう。

人間の身体の働きは、神経系と内分泌系とによってコントロールされています。
このうち神経系は、中枢神経と末梢神経に分かれます。
中枢神経は脳と脊髄からなり、さまざまな感覚情報を集め処理し、命令や反射的運動をコントロールしています。
つまり情報の収集、処理、命令といった働きをするコンピューターのような部分です。

一方、末梢神経は、全身に信号を伝達したり、身体の各所からのあらゆる感覚情報を中枢へと伝達するために、体中くまなく張り巡らされているコード(ケーブル?)のようなものです。

この末梢神経は、体性神経と自律神経の二つのグループに分けられます。
さらに、体性神経は、身体各所の感覚情報を中枢へ伝達する感覚神経と、中枢からの命令(運動の指令)の信号を末梢に伝える運動神経に分かれます。
この体性神経の役割は、自分自身と外の世界との関わりを適切にするというものです。外界の情報をキャッチし、それを中枢へ送り、中枢からの命令によって、身体を反応させるというものです。

これに対して、自律神経は自分の内側の世界のコントロールを担当しています。具体的には、心臓や胃といった内臓や血管などに対して働く神経系ということになります。

この自律神経は交感神経と副交感神経からなり、ほとんどの臓器はこの両者から支配を受けています。
交感神経と副交感神経シーソーのようなバランスのさじ加減で適切にコントロールされるようなメカニズムとなっています。

さて本題。
体中に張り巡らされた末梢神経がもたらす情報は、脳や脊髄といった中枢神経と結びついています。
そして、その情報は身体各所の状況を休むことなく送り続けているわけです。
「膝の関節は今これぐらい曲がっている」
「首の筋肉はこれぐらい収縮している」
「足元が冷えてきたようだ」
などなど。
私達の意識にのぼる情報から、無意識下で処理される情報まで、情報に対してそれに見合った処理と命令が行われているわけです。

例えば、この体性神経の感覚神経が、筋肉の緊張を中枢へと伝えているとします。
すると、中枢神経は緊張状態となります。
そして、緊張状態に見合った運動神経を通じての処理がなされるわけです。
さらに、緊張の情報が入力されたわけですから、もう一つの末梢神経である自律神経でも緊張状態にあわせた体内環境の命令をおくります。
具体的には、交感神経優位の支配となり、内分泌系や内臓、血管などは緊張状態の反応を示すようになるわけです。

同様に、筋肉が脱力したリラックスされた状態に置かれれば、感覚神経はリラックスの信号を中枢へと送ります。
すると、脳は自律神経の副交感神経優位の信号を発し、身体全体はリラックスした状態へと変化していくのです。

神経系を解説する際、どうしても中枢神経―末梢神経と分けてしまいますが、機能的な面から見ると、それは分けることが出来ないものだということを再認識させられます。
そして、感覚神経に乗せる情報源である感覚器や筋肉と、脳などの中枢で処理された命令を表現する効果器である筋肉などは、いわば外界に開かれた脳の一部だといえるわけです。

筋肉を、単なる出力のための道具としてしか認識していないと、「力を入れる」のみの働きが強調され、その結果、力を入れた緊張状態の情報が中枢へ送られ、それが長期化すると、脳も緊張情報でいっぱいの状態になってしまいます。

筋肉は脳へとつながります。
筋肉は「力を出す」部分であり、感覚器でもあるのです。

筋肉が疲労しているときは、脳も疲労しています。
頭がすっきりしないのは、筋肉もすっきりしていないからです。

最近は「脳力トレーニング」なるものが流行っていますが、全身があっての「脳」という視点を忘れないようにしたいものです。

前立腺肥大発症リスク

本日の注目記事より。

一部の食品に前立腺肥大発症リスク
〔伊ミラノ〕 Mario Negri薬理研究所(ミラノ)のFrancesca Bravi博士らは,前立腺肥大(BPH)の発症リスクに食品がどの程度影響を与えるのかを調査し,その結果をUrology(2006; 67: 73-79)に発表した。
 同博士らは,BPHの手術を受けた患者1,369例と対照群として1,451例の入院患者を対象に,BPHの診断前もしくは入院前の 2 年間の食習慣について約80種類の食品を調査した。
 その結果,穀類,パン,卵,鶏肉をより多く摂取すると,発症リスクが上昇するが,スープ,豆類,煮野菜,柑橘類にはある程度の予防効果があるようだという。
 一方,乳製品,コーヒー,紅茶,パスタ,米,生野菜,ジャガイモに関しては,BPHとの関連性は認められなかった。
Medical Tribune[2006年4月27日 (VOL.39 NO.17) p.06]



調査がイタリアというのが気にかかりますが、鶏肉や卵などが注意ということのようですね。
米やパスタはOKで、パンは危険なんですね。

そもそも、前立腺は男性の膀胱直下にあって,後部尿道をとりまくようにある臓器です。
前立腺の役割は,分泌される前立腺液により精子に栄養を与え,精子の活動を盛んにします。
 通常,前立腺はクルミ位で20g程度の大きさですが,50歳を過ぎると肥大が始まるといわれ、病理学的には70歳以上になると10人に7人以上の人に肥大がみられるそうです。
男性ホルモンが関係していることはほぼ確実というのが、従来の見解ですが、年齢と共に前立腺が肥大する原因は???のようです。
リスクを高める食品群とホルモンや年齢といった要因との相関関係は、どういうものなんでしょうね。



骨粗鬆症

来院された女性との会話でちょうど「骨粗鬆症」が話題になったので、ちょっと前に見つけたニュースから。

骨粗鬆症に下垂体ホルモンが関連

下垂体由来の卵胞刺激ホルモン(FSH)の増加が、閉経後に女性の骨量が低下する一因である可能性が示され、細胞生物学誌「Cell」4月21日号で報告された。
この知見は、エストロゲンを使用せずに骨量低下の治療および予防ができる可能性を開くという。エストロゲン補充療法は、特にプロゲスチンと併用した場合、乳癌の発症リスク増大に関連するため、理想的な治療法とはいえない。
 骨粗鬆症は骨がもろく折れやすくなる疾患で、米国で800万人、世界で約4,500万人の女性が罹患している。健康な骨では形成と吸収(破壊)とのバランスが保たれているが、閉経後はこのバランスが崩れ、骨量が低下する。これまでは閉経後のエストロゲン減少が唯一の原因と考えられていたが、動物実験ではエストロゲンが減少しても必ずしも骨量低下は生じなかった。
 米マウントサイナイ医科大学(ニューヨーク)医学生理学教授のMone Zaidi博士らは、約2年前、FSHに類似する甲状腺刺激ホルモンが骨の再形成に影響を及ぼすことを発見した。FSHは、卵胞の成長を促し、卵巣からのエストロゲン分泌を促進する働きをもつホルモンである。加齢に伴いエストロゲンが減少すると、エストロゲン濃度を保とうとするフィードバック機構が働いて、下垂体からのFSH分泌が増大する。今回の研究では、FSHまたはFSH受容体を欠損したマウスでは、卵巣からエストロゲンが分泌されなくても骨量が低下しないことがわかった。
 Zaidi氏によると、次のステップは抗体を用いて血液中のFSHを除去し、骨量低下を予防できるかどうかを調べることだという。北米更年期学会(NAMS)の委員の1人、J. Christopher Gallagher博士は「これまで閉経後の女性のFSH上昇は見過ごされてきており、この知見は興味深い」と述べている。
(HealthDay News 4月20日)


女性ホルモンの減少のみが問題ではないようです。
卵胞刺激ホルモン(FSH)の増加が、背後にあったんですね。
ここから、治療がどのように変わっていくのか、非常に興味深いですね。
相手がホルモンですからね。
単純にFSHの分泌を抑えればいいというわけにもいかないでしょうし・・・

入れる or 出す

「骨感覚」がバランスのとれた無駄のない動作が可能になるということを書きました。
動作を行う際に、自分自身の身体への意識は「骨」に求めた方が、必要以上の無駄な労力もなく、バランスも保ちやすいのですが、実際に動作を行うには、筋肉の作用を抜きには語れませんよね。
そこで、今回は筋肉についてもう少し。

私達は、トレーニングを行なったり、何か一生懸命になったりするとつい「力を入れて」しまいます。
「力を入れる」ことが、一生懸命さの象徴のように錯覚してしまっているところもあるのかもしれません。
しかし、「力を入れる」という感覚は、必要以上の緊張につながり、身体を固めて硬い防御の姿勢になってしまいます。

「入れる」感覚は身体の内部に力、エネルギーを停滞させる感覚ですよね。内部に力をみなぎらせるというようなイメージでしょうか。
しかし、必要以上に「力を入れる」と、血圧が上がり、脈拍も上がってしまいますし、交感神経優位な状態となります。
交感神経優位に傾いた身体と脳は、筋肉の緊張状態を亢進させ、末梢血管を収縮させ、内臓の働きを抑制し・・・とストレスを溜め込んでしまいやすい状態となります。

さらに、筋肉内は圧力が上がってしまいますので、筋肉のもつポンプ作用がうまく働かず、毛細血管の血流が不十分となり、筋肉内は酸素不足となります。そうなると、疲労が蓄積し、様々な部位に痛みの感覚まで発生してしまいます。

普段仕事をしている時、あるいはくつろいでいる時、必要以上に身体に力がはいっていることがありませんか。
ベッドにもぐりこんで、お休みになる時、首や肩、足や腰など気付いてみると、力を入れっぱなしということはありませんか。
筋肉に「力を入れる」感覚が定着していればいるほど、脱力できずリラックスすることが難しい身体になっていきます。

そこで、普段の生活の中で、動作や姿勢における筋肉への意識を変えてみることをオススメするわけです。

そもそも、筋肉は「力を出す」ところ、「熱を発生させる」ところです。
力を入れて溜め込むところでも、熱を溜め込むところでもありません。力や熱を溜め込んだ結果が、「コリ」や筋肉のオーバーヒート状態を作り上げてしまい、不調へとつながっていきます。

「力を入れる」から「力を出す」に感覚を切り替えてみましょう。
「力を入れる」という表現と「力を出す」という表現は、全く逆の意味であることは誰にでもわかることと思います。

「入れる」ということは、新たに何かを身体の中に入れる、ということです。
力の溜め込み。熱の溜め込み。そしてストレスの蓄積、という感じ。


「出す」ということは、今からだの中にあるものを外へと出す、ということです。力を出す、熱を放出する、ストレスの解放・・・という感じでしょうか。

私達人間のカラダには、大小合わせて約500の筋肉が存在しています。筋肉が作用することで、骨(関節)を動かし、保持するわけですが、この骨と筋肉との仕組はよく、自動車の駆動部とエンジンとに例えて表現されます。
確かに実際に動きを作るのは骨ですから、駆動部と言えますし、動きの出力を与えるのが筋肉であるから、エンジンだとも言えるわけです。

その役割分担をもう一度、確認する方法が「骨感覚」や「力を出す」という感覚なのです。
「力を入れる」から、「力を出す」ということに切り替えて、不必要な緊張から身体と運動を開放していきましょう。

姿勢や動作を無理のないバランスのとれたスタイルで行うことにおいては、筋肉が正しい機能を発揮してくれなければなりません。
筋肉は、力を発揮するための出力機関であるとともに、感覚器でもあります。
筋肉は、縮むこともできますし、伸びることもできます。
筋肉は緊張もし、脱力もします。
そして筋肉は意思の通りに働き、感覚器の情報どおりに反射・反応します。

こういった機能を十分に発揮させる。
これこそが、大切なポイントなのです。



連休前日

明日から3連休させていただきます。
過ごしてしまうと、あっという間なのでしょうが、休みの前日って、妙にワクワクするものですね。

基本的に連休というものがない生活なので、3連休もあると、あれもしよう、これもしたい、ってどうしても欲張りになりがちなんです。

せっかくの連休を無駄にしないように、ちゃんと計画を立てることにしよう。

腱障害

今日から5月。
年が明けてから、あっという間です。
通勤途中の人の流れも、この連休のせいなのか、いつもよりまばら。
みなさんは海外かな? 自宅で静養かな?

さて、今日はこんな注目記事より。

腱障害に抗炎症薬は逆効果
〔米ペンシルベニア州フィラデルフィア〕 キール大学(英キール)外傷・整形外科のMerzesh Magra博士とNicola Maffulli博士は,イブプロフェン,ナプロキセンなどの非ステロイド抗炎症薬(NSAID)は腱障害(tendinopathy)患者に効果がないばかりか有害ですらある,とClinical Journal of Sport Medicine(2006; 16: 1-3)に発表した。両博士によると,tendinopathyは炎症性疾患ではないため,NSAIDを用いる生物学的根拠はないという。

無効なのに広く推奨
 Magra,Maffulliの両博士は,tendinopathyとその治療に関する現在の認識程度を再検討した。tendinopathyは腱の酷使と関連する問題を述べる際の一般的な用語である。特に運動選手には一般的であるが,運動とは無関係に生じる場合があり,多くの関節部位にある腱で発症する。しばしば見られる部位として,アキレス腱,肘の腱(「テニス肘」),肩の回旋腱板が挙げられる。
 これらの疾患の多くは腱炎(tendinitis)と呼ばれているが,正確な呼称ではない。接尾辞の“-itis”は炎症を意味するが,慢性的なtendinopathyには炎症は存在しないことが研究により示されている。炎症は疼痛,凝りなどの症状が定着する過程の一部であると見られる。しかし,慢性的なtendinopathyの回復が思わしくない際の特徴の一部ではない。
 既に臨床試験では,tendinopathyの運動選手における腱の回復促進にはイブプロフェン,ナプロキセンなどのNSAIDの効果は見られないことが示されている。それにもかかわらず,NSAIDはさまざまな種類のtendinopathy患者に広く推奨されている。NSAIDは疼痛の軽減に効果がある。そのため,皮肉にも患者は早期の症状を見落とし,潜在的にさらなる腱の問題を招き,完治が遅れる。
 両博士らは,腱細胞を移動したり活性化する戦略など,正しい腱の修復を促進する他の治療法を探る研究を行っている。その一方で,「NSAIDの使用を制限することも重要である。この疾患の病因や進展に対するわれわれなりの理解から,慢性のtendinopathyをNSAIDで管理することに科学的根拠はないと信じている」と述べている。
Medical Tribune [2006年4月20日 (VOL.39 NO.16) p.15]


疼痛の軽減に効果があるからと、慢性の症状になっても服用されている方って、多いのではないでしょうか。
腱障害には、効果がないばかりか逆効果にもなるようですね。

急性期での痛みの管理は重要なポイントではありますが、そのままズルズルと・・・というのは、やはりいただけませんね。