たんぽぽ院長のつぶやき

「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです

反ると痛い

腰がいたい方で意外と多いのが、
「腰を反ると痛い」
という訴え。

このとき、腰を反らすという動作によって、腰椎の椎間関節や椎間板などに相応の負荷がかかって、症状を起こすというケースもありますが、
実は、「腰を反らすから痛い」のではなく「腰が反れないから痛い」というケースが圧倒的に多いようです。

本来「腰を曲げること」と「腰を反らす」ことの両方ができることが当たり前って言えば当たり前なのですが、これが出来なくなっている方が多いんです。

人間の身体って、普段良く使っている動作(方向)には、意外とすんなり動けてしまうもの。それは関節や筋肉、神経などに、その動作を頻繁にすればするほど、そういうプログラムとでも言いましょうか、動作の記憶とでもいいましょうか、そういったものが出来上がっていきます。

一方、普段あまりしない動作の方向では、関節も筋肉も、それをコントロールする神経の働きさえも、チグハグで、うまく出来なくなってしまいます。すると、関節は固まって動かなくなるし、筋肉も余計な力が入ったりして、滑らかな動きを失ってしまいますしで、いいこと無しなんです。

もともとある働きが出来ない、あるいは行いづらくなると、いろんな困った事って起きてくるものです。
その困ったことへの警告信号が「痛み」ですから。

「腰を丸めることは大丈夫。でも、反らすと・・・」という方。
「反ると痛い」のではなく「反れないから痛い」ですよ。

身体のコントロール

身体をコントロールするシステムには、大きく分けて2つあります。
神経系と内分泌系(ホルモン)です。

神経の作用は、反射と意思とによって活動されます。

神経系は、熱いお湯に手を入れた瞬間に、手を引っ込めるような、瞬間的な速度を持った反射作用から、長くても数秒の時間で身体の運動機能や生理的反射機能のコントロールを行うものまであります。
神経の伝達はホルモンに比較すると、速やかなコントロールがその特徴となります。

また、私達は普段、様々に思考し、意思をもち、感情をもちます。
このとき、意思や感情の種類によって、内分泌器官といわれる部分からは、ホルモンが分泌されています。
内分泌器官は、脳下垂体や胸腺、生殖腺といった部位が代表的な器官です。
例えば、気分が心地よいと感じられた時には、βエンドルフィンやドーパミンといったホルモンが放出されます。
怒りの感情や悔しさの感情では、アドレナリンが放出されます。
このアドレナリンの放出によって、自律神経の交感神経がその働きを強め、身体は興奮・緊張モードに傾きます。
このようにホルモンは、感情によって身体の生理機能を変化させてしまうほどの作用を持っています。
つまりホルモンによるコントロールのアンバランスは、身体的な不調のみならず、情動の不安定さにもつながります。


うつ

当院へ来院する主訴をみてみると、最近の傾向としては、20〜30代を中心に自律神経の不調を訴える方が多いようです。
こういった不調は、以前は、もう少し上の世代の方に多かった印象なんですけどね。
これも、時代も変わったのか、世代的な特徴なのか・・・
そんな中での注目記事。

20〜30代で急増する「社内うつ」、中途採用や派遣社員も要注意

20〜30代の若手社員で「うつ状態」に陥る人たちが急増しているという。これまでは40代以上の管理職世代のうつ状態が顕著だったが、ここに来て若手社員まで症状が広がっているのはいったいなぜだろうか。それは高度成長期がもたらした年功序列・終身雇用の崩壊、人材流動化の広がり、組織文化の激変と大きな関係がありそうだ。

■心の病患者が40代から30代に逆転
増えている企業の中で、不全者の増加が目立つ年代層は30代が約40%と最も多く、次いで20代が約28%、40代は約19%と、20〜30代の若手にメンタルヘルス不全者が増えている傾向が明らかになった。

メンタルヘルス不全により1ヶ月以上休職している社員がいる企業は約51%、1000人以上の企業で約79%に達する。

また、財団法人社会経済生産性本部メンタル・ヘルス研究所が2005年2月に全国の労働組合に対して実施した『労働組合のメンタルヘルスの取り組み』に関するアンケート調査では約69%の労働組合がここ3年間、「心の病」が増加傾向にあると答えた。

前回調査(2003年実施)では増加傾向にある組合員の年齢層は40代が約43%と最も多かったが、今回調査では30代が上回り、約50%に達した。次いで40代が約36%となっている。
2006年03月24日 日経BP


この傾向は、今後も続くのでしょうか。

まくら

来院者との会話の中で、「まくら」についての話題が出ました。
「まくらが合わない気がする」
「どういうまくらがいいのか、わからない」
などなど。

自分にあったまくらを選ぶって、けっこう大変なもの。

まくらの高さは一般的には、アゴの角度と第七頸椎を基準点にします。首を前方に深く曲げると、首のつけ根にゴリゴリとした骨の突起が出てきます。ここが第七頸椎です。
それから、自然に立った状態で、頭をゆっくりと前後に動かして、首に最も負担がかからないポイントをさがします。この顔の角度は、およそ5度から6度になります。
そして、第七頸椎から後頭部にかけて、本でも手でもいいのであてて、そこから頸椎との間に出来る隙間を計測します。

この深さは男性では3cm〜5cmが90%以上。女性では2.5cm〜4cmが90%以上というデータが報告されています。

これが、自分にあったまくらの高さということになりますが、実際に寝てみたときに、リラックス出来る状態よりも、アゴばあがりすぎてしまうことが多いので、その高さから微調整をすることもポイントになります。

合うまくらがないという方には、バスタオルの利用がオススメ。
折り方をかえると、高さを微調整できますから。

余裕のある方は、何種類か高さの異なるまくらを揃えてみることもオススメ。
首の深さなどは、実はその日のコンディションで、日々少しずつ異なります。
その日の、疲労などによって、ぴったりフィットするまくらを日替わりでチョイスすることも、いいと思いますよ。

定期的に

本日の注目記事より。

定期的な運動で創傷治癒力向上
中高年でも週3回,3か月継続で25%改善
〔米オハイオ州コロンバス〕 たとえ小さな皮膚の傷であれ,治癒力は加齢とともに低下するが,オハイオ州立大学(OSU,コロンバス)心理学のCharles Emery教授らの新しい研究により,定期的な運動が中高年の創傷治癒力を25%改善することが示され,Journal of Gerontology Series A: Biological Sciences and Medical Sciences(2005: 60: 1432-1436)に発表された。
コルチゾルの調節を促進
 Emery教授らは「運動と治癒力向上の関連性を証明できたのは,今回の研究が初めてである。運動ストレスがコルチゾルの調節を促進するためと考えられる。コルチゾル値の増加は,運動が傷の治癒を早めるための生物学的な経路を示しているのではないだろうか」と述べている。傷が早く治癒すれば,感染リスクもそれだけ減ることになる。
 今回の研究対象は55〜77歳(平均61歳)の健康な中高年者28例で,研究開始 6 か月前まで定期的な運動をしていなかった。13例が週 3 回の運動を 3 か月続け,残りの15例は対照群として研究期間中はふだん通りに生活した。全例の上腕裏側に小さな刺傷(幅,深さともに約 3mm)を付けた。
 運動群は,運動プログラムに身体を慣らすため,傷を付ける 1 か月前から運動を始めた。傷が完全に治癒するまで( 6 〜 7 週間),週 3 回ずつ写真撮影をして評価を行った。
 運動群は,ウオームアップ用のフロア運動とストレッチを10分間,エアロバイクを30分間,トレッドミル上でのジョギングか早足ウオーキングを15分間,その後,筋力トレーニングを15分間行い,最後に 5 分間のクールダウン体操を行った。
 研究開始時と終了時に耐久力テストを行い,被験者のストレス度を評価した。トレッドミルを用いたテストでは,運動中の消費酸素量を計測して有酸素フィットネス・レベルを求めた。また,主要ストレスホルモンであるコルチゾル値を計測するため,唾液を採取した。同値が高ければ身体にストレスがかかっていることになるが,これまでの研究では運動により低下することが示されている。さらに,被験者が自身のストレスをどの程度と評価しているかを調べるために,「ストレス知覚尺度」の一連の質問に回答してもらった。

意外なコルチゾル急増
 研究終了後,創傷の治癒期間は運動群では29日と対照群の39日より10日早いことが判明した。耐久力は予想通り運動群で増加したが,対照群では変化が見られなかった。しかし,運動群のコルチゾル値の急増は少なからず研究者を驚かせた。なぜなら,コルチゾルはストレスにより増加する一方,運動により低下するとの結果が他の諸研究により示されていたからである。ストレスの自己評価においては,両群にほとんど差は見られなかった。しかし,もともと実験開始時から両群ともそれほどストレスを感じていなかった。
 今回の研究は,数年前に同大学で行われた創傷治癒に関する関連研究で得られた結果を裏づけるものとなった。その研究はアルツハイマー病を発症した親族を介護する高齢者と介護していない高齢者を比較したもので,非介護者では傷の治癒には約40日を要し,今回の研究における非運動群と同様だった。しかし,高齢の介護者の場合,治癒までの日数は20%( 8 日間)長かった。
 Emery教授は「今回の研究で得られた運動の有効性は,高齢者の創傷治癒率の向上により示されており,この 2 つの研究結果がそれを支持している。配偶者の死や金銭的トラブルを抱えて大きなストレスにさらされている高齢者の場合,運動により同じような効果が得られるかどうかが今後の研究課題である」と述べている。
Medical tribune [2006年3月16日 (VOL.39 NO.11) p.01]


大きな意味での回復力、自然治癒力の向上につながるということのようですね。
週3回、3ヶ月。
続けることは、大変なことですが、適切な運動は習慣にしたいものですね。

フランチャイズ

本日の注目記事より。

歯医者さん ショッピングセンター内にチェーン店

セブン−イレブンのようなフランチャイズチェーン(FC)にイオンのようなショッピングモール−−。小売業では当たり前の事業形態だが、歯科医療の世界でも取り入れる動きが出てきた。患者はあくまでも「お客様」という客サービス重視の医療経営だ。
 東京都町田市の「OMORI(オモリ)歯科」。ドアを開けると、白衣ならぬ黒衣をまとった医師が出迎えてくれた。患者に威圧感を与えないための工夫らしい。待合室のテレビ画面には海の映像。治療費が一目でわかる料金表も掲げている。
 同歯科は横浜市に本社を置く「OMORI」のフランチャイズ歯科だ。歯科医の神成勝彦さんが「わかりやすく、安心できる歯科医療を提供したい」と02年に設立した。歯科医院経営に関心がある不動産オーナーと、開業したい歯科医を結びつけるのが仕事だ。
 開業に必要な設備の販売から経営のノウハウにかかわるコンサルティング、医師への研修などを総合的にサポートする。「OMORI」の共通ブランドを掲げて全国展開しており、現在、八つの歯科医院がフランチャイズとして加盟する。
◇ニーズもかみ合う
 フランチャイズでは歯科医院のオーナーと医師が別だ。このため、「オーナーが医療に介入したりしないよう、利益の水準は前もって決めておく」という。
 東京・新宿で開業していた神成さんがフランチャイズ経営を思いついた背景には、厳しさを増す歯科医業界の競争があった。国内で開業する歯科医師は現在、9万人以上。少子化、人口減少と逆行するように、今後も増えていく見通しだ。競争は特に都市部で厳しく「夜逃げ同然で廃業する歯科も多い」(関係者)。優秀なのに、なかなか開業にこぎつけられない若手医師を支援しようと、新しい経営形態を考えた。
 内容が不透明との指摘がある自費診療でも料金を明示し「安心のブランドを築く」のが目標。ブランド力を高め傘下の歯科医が競争に打ち勝てるようにしたいという。
 一方、水戸市では大手スーパー、イオンのショッピングセンター(SC)内で内科や歯科、調剤薬局などを集めた「クリニックモール」が4月、開業する。スーパーや専門店など約180店舗が1〜3階まで入居する大型SCで、1階に内科、歯科、小児科、整形外科の開業医と調剤薬局が入居し、3階のコンタクトレンズショップ隣に眼科医が入居する。
 イオンが期待するのは「あのSCに行けば、何でもそろっているという感覚」を消費者に持ってもらうこと。土日の買い物客も同じ場所で医療サービスが受けられるという利便性がウリで、今後、同様のモール内開業が広がる可能性もある。
(毎日新聞)


フランチャイズですか。
フランチャイズ化して、ブランド力を高めることは、利用者にとって安心感がますことになるので、非常にいいことだと思います。

西洋医学の原則として、アメリカだろうが日本だろうが、それがアフリカであっても、一定の教育を受けた人であれば、同じように診断できて、ある水準以上の治療が提供できますよってことがあると思います。どこでも、どの先生が治療していても同じものが受けられるってことですよね。だから、健康保険で、一律な医療サービスを保証しますというようなことも出来ているんだと思うんです。
それが根底にあるから、経営的には展開はしやすいのかなと思うんですが・・・

フランチャイズ化の原則って、どのお店(院?)に行っても、基本的に同じ料金で同じサービスが受けられるってことですから、いいことなのですが、一方で、先生方個々の、ある種の名人技、独自性っていうものは、そこではますます発揮しづらくなるのではないでしょうか。
医学は科学ですが、医療は必ずしも科学ではないですよね。
人と人とが触れ合うことから始まりますから。
フランチャイズ化によって、ただでさえ画一的になりがちな医療サービスが、ますます加速されてしまったら、ちょっと残念です。
健康保険制度の中での画一的なサービスの一歩先の医療、これを望む声って多いようですから。


WBC

WBCで日本が優勝しましたね。いやぁ お見事。
久々に野球をじっくりと観戦しました。
私も中学までは野球少年。
その後は、すっかりラグビーに魅せられてしまいましたが、やっぱり野球も面白い!!

2次リーグで、2敗したときには、もうだめかなと思っていましたが、1戦ごとに強くなってきた感じで、いいチームでしたね。
辞退者も多かったようで、ある意味ベストの布陣ではなかったのかもしれませんが、それだけ層も厚いということなのでしょうね。

次は3年後。
楽しみなイベントが、また一つ増えましたね。

出張で

出張での疲労から調子をくずしたという方が続きました。

男性は富山への出張。
片道5時間の移動時間と、荷物の重さによって、首・肩に疲労を感じたとのこと。
特に右肩への疲労が顕著で、右肩を極端にすくめているような姿勢。
この方は、月に一度お体のメンテナンスにいらしている方なのですが、今回は、かなりお疲れ気味。
もともと筋肉の質が、柔らかいので、普段は比較的速やかに回復するのですが、今日はちょっと、てこずりましたね。
胸鎖関節の調整を中心に施術し、回復。
まだまだ、忙しさは続くということですが、無事乗り切れることでしょう。

女性は今月だけで3回の出張。
「首が回らなくなって、せつない」とおっしゃっていました。
まずは座った状態で、下部頸椎の可動域回復のための関節調整。
この時点で、あらかた首は回るようになりましたが、首・肩の筋郡からの関連痛による頭痛もあったため、それらをリリース。
新幹線の中で、頭をうなだれるような形で寝ていたようで、それがそのまま定着してしまっていたようでしたが、何とか症状と可動性の回復が果たせて、お互いに満足。

出張などでの移動で、ぐったりということってありますよね。
座りっぱなし、不自然な姿勢での睡眠、などなど。
くれぐれもご注意下さい。

無重力

本日の注目記事より。

無重力環境での免疫抑制に鍵

9月の宇宙旅行で確認へ
〔サンフランシスコ〕 サンフランシスコ復員軍人局医療センター(SFVAMC)の生化学者でカリフォ
ルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)内科のMillie Hughes-Fulford助教授らは,無重力環境では発現しない免疫反応遺伝子の一群を同定,FASEB Journal(2005; 19: 2020-2022)に発表した。この発見は,なぜヒトの免疫系が宇宙の無重力環境では機能しなくなるのかという40年来のなぞを解く鍵となる。

無重力では遺伝子がオフに
 元宇宙飛行士でもあるHughes-Fulford助教授は,重力環境では病原体の存在に反応するPKAという細胞内情報伝達経路が,99の遺伝子の発現を刺激して適正な免疫機能に必須であるT細胞の活性化を生じることを明らかにした。
 しかし,無重力環境を模した状況ではPKA経路が病原体に反応せず,その結果として91遺伝子が誘導されず,8 遺伝子が有意に抑制されるため,T細胞の活性化が大きく低下することを見出した。
 同助教授は「これは無重力環境だと機能しない特殊な細胞内情報伝達経路である。生命は地球の重力環境で進化してきたため,非常に多くの免疫反応(つまりT細胞の増殖能力)が省略されてしまうことは驚くに当たらない」と述べ,T細胞の機能が非常に低下する状態として知られているのは,HIV感染と無重力環境の 2 つだけであることを指摘している。
 今回の研究は,自由落下を模したランダムポジショニング装置のなかでヒトの免疫細胞を培養する方法により行われた。
 同助教授らは,免疫系を制御する他の 3 つの細胞内情報伝達経路(P13K,PKC,pLAT)は無重力環境でも変化しないことも見出した。
 同助教授は「なぜ機能する情報伝達経路と機能しない情報伝達経路があるのか。おそらくそれは細胞骨格(細胞の内部構造)の違いだろう。細胞骨格は細胞内の建築様式で,重力なしでは本来あるべき整然とした構造を形成できない脂質膜である」と推測している。
 宇宙空間におけるヒトの免疫抑制は,1960〜70年代に米国が行ったアポロ計画で初めて確認された。同助教授らは,アポロの宇宙飛行士29人のうち15人は,特務飛行中,特務飛行直後,地球帰還後 1 週間以内のいずれかの時期に細菌またはウイルスに感染したことを報告したと記している。

ソユーズで確認実験
 Hughes-Fulford助教授は1991年,米国で最初に医学研究を行ったスペースシャトルSTS-40に搭乗した。同助教授は,この特務飛行で免疫機能の低下に関与する特定の因子がT細胞であることを実験で明らかにした。今回の研究は,無重力環境におけるT細胞の抑制に関与する特定の機序を明らかにした初めてのものである。
 同助教授は「微小重力環境における免疫反応の消失の解明は重要な鍵で,そこからユニークな治療標的が発見される可能性がある。もし,ヒトが宇宙空間で長期間生活したり,働いたりすることになれば,免疫機能の問題を克服しなければならない」と述べている。
 同助教授は今年 9 月,国際宇宙ステーションへの物資の供給と実験を行って地球へ帰還する予定の宇宙船ソユーズ内に,ロシアの宇宙飛行士が同じ実験を行うためのコンテナを積んで研究を続行する予定である。「われわれは微小重力環境を模した条件下で遺伝子が機能する方法を明らかにしたが,ソユーズでの実験結果により本来の微小重力環境である宇宙で生じる現象が明らかになるだろう」と述べている。Medical Tribune[2006年3月9日 (VOL.39 NO.10) p.35]



重力が存在するこの地球上でこそ、きちんと働いてくれる人間の免疫機能。重力という、肉眼ではとらえられない力によって、私達の身体はしかるべき機能を発揮できるということが再確認されたということですね。
「重力によって生かされる」、これは、免疫に限らず、様々な機能にもいえることがらですね。

肩の痛み

じぃーっと座っていたり、寝ていたりすると肩が痛むという男性。
病院では五十肩と診断されたようですが、炎症反応などもなく、運動痛もないという状態。
肩を回すなど肩を動かすと、落ち着くようですが、仕事中、とくに会議中などでは、痛みが襲ってきて大変なようです。

状態を見ると、上腕骨を肩甲骨に支持する、棘上筋、棘下筋、に強い抑制がみられ、それを小胸筋と烏口腕筋、上腕二頭筋で代償し、これらの付着部である烏口突起周辺に痛みが出るようです。
その影響からか、肩鎖関節に機能障害が見られましたので、あわせて調整。
その後、肩の外旋運動に関してエクササイズを行っていただいたところ、症状のある左側では、痛みこそないものの運動のコントロールがうまく出来ず、思うように動かせないことに、多少イライラされていたようです。
この動きがうまくできるように(筋の感覚を思い出すように)外旋方向のエクササイズを自宅でも続けていただくようお願いして、本日は終了。

筋肉や関節にはそれぞれ役割があります。
その役割をきちんと果たさないと、他の筋肉や関節に迷惑をかけ、さらにその警告として「痛み」が起こるのです。


ストレスが・・・

職場のストレスって、仕事をしている人間にとっては、決して避けられないもの。
それによって体調をくずしてしまうということは、良く聞く話ですよね。
出張前になると、調子が崩れてしまい来院される方や、異動をきっかけに、さまざまな愁訴をうったえるようになった方などなど、職場のストレスが、引き金を引いたと思われるケースって身近にあるものです。

そんな中での注目記事。

職場のストレスもメタボリックシンドロームの原因に

〔ロンドン〕 ロンドン大学疫学・公衆衛生のTarani Chandola博士らは,職場のストレスはメタボリックシンドローム発症の重要な危険因子であるとBMJ(2006; オンライン版)に発表した。
男性でリスクが 2 倍に
 職場のストレスは心疾患と関係があるが,生物学的機序は不明であった。この研究は職場のストレスと心疾患に関する生物学的妥当性について,新たなエビデンスを提供するものである。
 Chandola博士らは,14年間にわたり英国の公務員 1 万308例(35〜55歳)を対象に,職場のストレスとメタボリックシンドローム(心疾患と 2 型糖尿病リスクを増大するファクター群)との関連を検証した。
 職場のストレスは1985〜99年の間に 4 回にわたり計測した。糖尿病,高血圧,高コレステロールなどメタボリックシンドロームの要因は,97〜99年の間に計測した。社会的地位に加え,喫煙,重度のアルコール消費,運動不足などの健康を損なう行為も記録した。
 職場のストレスへの曝露とメタボリックシンドロームの間には,他の危険因子の調整後も用量反応関係が見られた。例えば,慢性的な職場ストレスがある男性は職場ストレスがない男性に比べてメタボリックシンドロームのリスクは 2 倍であった。慢性的な職場ストレスがある女性もメタボリックシンドロームを発症しやすかったが,形成したグループは小さかった。

ホメオスターシスが崩れる
 地位が低い被雇用者の場合,男女ともメタボリックシンドロームを発症しやすかったが,これはメタボリックシンドロームには社会的勾配があるという以前の研究を裏づけている。
 メタボリックシンドロームと健康を損なう行為への曝露との関係は,女性よりも男性のほうが顕著であった。質の劣る食生活(フルーツや野菜を取らない),喫煙,過度の飲酒,運動不足はいずれもメタボリックシンドロームの発症率が高いことと関係していた。
 一部研究の限界はあるものの,他の危険因子を考慮した後でも,職場のストレスへの曝露とメタボリックシンドロームの間に用量反応関係が存在した。その説明として,職場のストレスへの曝露が長引くと,神経系が侵されるということが考えられる。あるいは慢性のストレスが生物学的回復力を損ない,それにより身体の生理学的バランス(ホメオスターシス)が崩れるとも考えられる。
 この研究は,日常生活のストレス因子を心疾患と結び付ける心理社会的ストレスの機序に関して,生物学的妥当性のあるエビデンスを示すものである。
Medical Tribune[2006年2月23日 (VOL.39 NO.8) p.47]


ストレスを長引かせてしまうことによる神経系や生理学的なバランスが損なわれていくという見解は、妙に納得させられてしまいます。

私達の行っている療法は、その神経系や生理学的バランス(ホメオスターシス=生体恒常性)に働きかけて、反応を誘導します。
その反応の起こり方と抱えている「ストレス」との関係も示唆されていますから、臨床に生かしたいところでもあります。

ストレスを感じなくなるようにすることは、非常に困難なことですから、うまく折り合いをつけながら、付き合っていきたいものですね。

シビレ

右手親指のシビレを感じるという男性。親指に「ピリピリ」する感じがあり、触れる感覚はあるとのこと。

そもそもシビレって、この男性のように「ピリピリ」する感覚や「ジンジン」する感覚と、触れたときの感覚が麻痺しているという状態、つまり「感覚がない」や「感覚が鈍い」とに大別できます。

臨床上はこの部分をしっかり把握しないといけないわけですが、私は、「ピリピリ」、「ジンジン」した感覚は、ある種「痛み」の変形型だととらえています。「ピリピリ」、「ジンジン」タイプは、神経の問題ではなく、筋中のトリガーポイントからの関連痛であることも多く、一概に、神経のトラブルとはいえない要素もあるのです。

一方、「感覚がない」や「感覚が鈍い」といった状態は、麻痺症状という事が出来るかと思います。これは、末梢神経障害、中枢神経障害でみられますが、心因性の問題でも見られることがあるようです。
麻痺ですから、何らかの形で神経を阻害している要因を探し出して、解消する必要があります。もちろん手技療法で解決不可の場合には、専門医への紹介も必要となります。

さて、この男性のシビレは、短母指屈筋からの関連痛と斜角筋による絞扼障害の複合型で、本日はそれを施術。
結果、「ピリピリ」も無事に解消できました。

シビレって、ヒトによって「ピリピリ」や「ジンジン」した感覚をいうこともあります。また、他のヒトでは、「感覚がない」や「感覚が鈍い」をシビレと表現することもあります。だからややこしいのですが、その違いに注目すると見えてくるものもあるのです。



100歳

本日の注目記事から。

先進国の寿命100歳へ 30年までに、米学者が予測

 【ロサンゼルス7日共同】がん治療などの医療や老化防止研究が現在のペースで進み普及すれば、人間の平均寿命が2030年までに100歳前後になる可能性が高いとの予測を米スタンフォード大のシュリパド・トゥルジャパーカー教授(生物学)がまとめた。ただし、恩恵は高価な先端医療を受けられる先進国に限られ、“命の南北格差”は拡大する見通しだ。
 同大広報部が明らかにした教授の研究によると、世界各地の人口増加率や経済レベルのデータに、医療や老化防止の進歩と普及の予測を当てはめると、現在80歳前後の先進国の寿命は10年から30年にかけて飛躍的に延び、100歳前後に達すると推測できるという。(共同通信)



織田信長は「人生50年」といい、そのとおり世を去りました。
あの時代から、医学の進歩によって、ヒトの寿命は伸びました。
そして、金さん銀さんの登場で、100年間、生き続けるということが、身近になりましたよね。
100歳を越えて健在でいる方が多くなった昨今、それだけでもすごいなーと感じるのですが、そんな中でのこのニュースですから。
平均寿命が、100歳ですよ。それもあと30年で。
問題とされている少子化もあわせて、30年後は、どのような社会になっているのでしょうか。

たんぽぽギフトカード

本日来院された女性が、結婚記念日にちなんで当院の「たんぽぽギフトカード」を購入して下さいました。日頃の感謝の気持ちを伝えるということで、「たんぽぽギフトカード」を選んでいただけるなんて、嬉しい限りですね。
ご主人が来院された際には、奥様の気持ちがしっかりと伝わるように、バッチリと施術させていただきます。
結婚20周年、おめでとうございます。

症状の影で

本日、腰痛で来院された女性。
9年前のぎっくり腰をきっかけに、年に数回腰痛が起こるということでした。左右の腰部に痛みと左足底部のピリピリとしたシビレが主訴。

骨盤のバランスを見ると、右側に前上方変位。左側に後下方変位。
左の大腰筋に抑制が見られ、左右で筋バランスが崩れていました。
そのため、右後方に体重をかけたり、左前方にかがんだりすると、身体のバランスが保てなくなり、痛みも発生するようでした。
シビレはS1領域のため、仙骨の調整を行いました。

施術後、大腰筋に力が入るようになり、骨盤の支持バランスも改善。
右腰に体重をかけても症状も出ず、シビレもOK。
めだたし めでたし。

いわゆる「ゆがみ」が存在する場合、そこには確実に筋肉のアンバランスがあり、同時に神経の「働きすぎ」、「働かなさ過ぎ」があるのです。そのアンバランスや「働きすぎ」などが直接、症状部位として顔を出すこともあれば、陰に隠れて症状の引き金を引くこともあります。

今回は、骨盤の変位による症状でしたが、大腰筋のアンバランスが影で引き金を引いていたわけですね。

筋力低下

脊柱管狭窄症の診断を受けて、それ以後定期的にブロック注射を打っていた女性が来院。
症状は、左肩痛、両側の膝の痛み、左下腿部の痛み・違和感などなど、長年つらい日々を過ごされてきたことがわかるという状態。
状態としては特に、左下肢の筋力低下が著しく、そこが左下腿や膝に影響している様子。
L4〜S3支配の筋群がすべて使い切れていませんでしたので、使えている他筋群への負担が増すのもうなずけます。
足指は屈曲―伸展があまり機能できていないので、足首の運動にかかわるような筋群が代償。といってもこれらも筋機能の低下があるので、限界の状態でかばっていました。ここまで、筋バランスが悪いのも脊柱管狭窄症(もしかしてブロック注射?)の影響なのでしょう。このバランス改善は骨が折れそうです。
右足は8年前に傷めた経緯があり、それが再発したと思われる状態。
本日は左肩と症状がより強かった左膝、左下腿部の症状回復を集中的に行いました。筋力低下の回復がまだ不十分でしたが、膝の屈伸での左膝痛は軽減。右は残ってしまいましたけど。
多少、回数はかかりそうですが、本日の施術反応からは、かなり軽減できそうな手ごたえがありましたので、その旨を伝えて本日は終了。
遠方からの来院のため、集中的な施術が困難ですが、月に2回ぐらいは来院できそうとのことでしたので、早期回復めざして取り組みます。


緑茶

ここ数年、あらためて日本人が元々持っていた習慣が見直されていますね。
日本食の見直し・・・大豆食品の有用性
          季節の旬のものを食す習慣など
身体技法・・・古武道や歌舞伎、能など伝統的な身体技法
       床の雑巾がけなど

まだまだこのブーム?は続きそうですが、身近にある元々日本人が行っていた習慣に注目していくことは大切ですね。

本日の注目記事より。

認知障害、緑茶1日2杯以上で効果あり…東北大調査

 緑茶を1日2杯以上飲む人は、週3杯以下の人に比べて認知障害になりにくい傾向にあることが、東北大大学院医学系研究科の栗山進一講師(公衆衛生学)らの調査でわかった。

 記憶力が衰えるなどの認知障害は、脳の神経細胞が活性酸素などで傷つくことが原因の一つと考えられている。緑茶に含まれるカテキンに、活性酸素の働きを抑えたり、神経細胞が傷つくのを防いだりする働きのあることは動物実験などで確認されているが、人間を対象に効果が裏付けられたのは初めて。

 研究チームは2002年7〜8月、仙台市在住の70〜96歳の男女約1000人を対象に、緑茶を飲む頻度などの食生活を調べたうえで、記憶力や図形を描く力など認知機能についてのテストを行った。

 この結果、緑茶を1日2杯以上飲む人は、週3杯以下の人に比べて、認知障害になっている割合が半分以下だった。緑茶を1日2、3杯飲む人と、4杯以上飲む人の間では差は見られず、研究チームは「1日2杯程度で効果があらわれる可能性がある」としている。栗山講師は「今後、海外などで緑茶を飲まない人を集め、半数の人に緑茶を飲んでもらう調査を継続して行いたい」と話している。(読売新聞)


「緑茶のカテキンが健康にいいよ」っていうようなことは、周知の事実。
その具体的な効果としての調査の一つですが、「一日に緑茶2杯」という事がポイント。
カラダにいいからといって、たくさん飲めばいいというものでは、ないですからね。ほどほどが一番です。

イナ・バウアー

トリノオリンピック、女子フィギュアスケートで金メダルを獲得した荒川静香選手の代名詞ともいえる「イナ・バウアー」。

それまで、フィギュア・スケートになじみがうすかった私も、今回のオリンピック中継やニュースなどですっかりこの技の名前を覚えてしまいました。
実際、フリーの演技での荒川選手の「イナ・バウアー」は、その優雅さにすっかり魅了されてしまいました。

この「イナ・バウアー」に魅せられたのは、どうやら私だけではなかったようで、中高生もこぞってマネしているようですね。
TVなどでも「イナ・バウアー」をマネて、急性腰痛になるケースが急増していることから、注意を呼びかけていましたよね。

そんな中、本日「イナ・バウアー」のマネをして膝を痛めたという女子中学生が来院。

火曜日に学校の休憩時間に「イナ・バウアー」をしたところ、膝を傷めたとのこと。
その後、病院へ行き、二日が経過したところで当院に来院されました。

膝内側にまだ炎症による腫脹(はれ)が残っていたため、無理をかけないように、アイシングの後、大腿直筋、外側広筋の過緊張と脛腓関節の機能障害を調整しました。

膝を深く曲げると、腫脹している部分に、まだ違和感が生じるようでしたが、それ以外は落ち着いたようです。

腫脹が落ち着く頃に来院いただき、再度調整する予定です。

そもそも「イナ・バウアー」ってドイツの選手の名前のようですが、その名がついた技自体は、前足を曲げ、後ろ足を伸ばした状態で滑るというもののようですね。
身体を大きくのけぞらせるのは、荒川選手特有の表現のようです。
それも、あれだけの身体の柔軟性があってはじめて可能なわけで、いきなり素人がやったのでは、無理がかかってもいた仕方がないといったところでしょうか。
(それでもやってみたくなるのが、「人間の性」っていうやつかな)

今回の膝痛だけではなく、TVでの指摘のように、腰痛にもなりやすい姿勢ですので、くれぐれもご注意を。

3月

今日から3月。
県内の高校では卒業式が行われたところが多いようです。
雪もようやく解けて、いよいよ春だなーと思っていた矢先、また、
もういい加減、うんざりの雪景色に・・・

ということで、本日は定休日なのですが、雪かきのため出勤。
気温が少し高めのせいか、雪自体、水分を含んで重いのなんのって。
筋肉痛になりそうな予感もしつつ、心地いい疲労感。

さぁー 今月も頑張りましょう。