昨日は睡眠についての記事を載せましたので、本日も睡眠関連の記事をご紹介(少し前の記事ですが)。
高校生が眠いのはホルモンと環境が原因?豪研究報告
10代子どもの大半は体内時計が夜向きにできているため十分な睡眠がとれず、学業で苦しんでいる。このような研究結果が1日、発表された。
オーストラリア・スウィンバーン工科大学(Swineburne University of Technology)のスザンヌ・ワーナー(Suzanne Warner)教授率いる研究チームは、生徒310人の学期中と休暇中の睡眠パターンを比較した。その結果、休暇中の睡眠時間は9時間以上だったのに対し、学期中は平均8時間を切っていることが分かった。
つまり、10代の子どもが自然のリズムより2時間半早く起きることを強いられており、毎晩平均1時間以上の睡眠不足になっているというのだ。
■高校生の大半は夜型
ワーナー教授によると、すべての人は「朝のヒバリ」か「夜のフクロウ」という遺伝的性質がある。だが、若者たちは思春期初期にホルモンの変化が現われると夜遅くまで起きているようになり、状況が許せば寝坊をするという。
調査対象となった生徒の大半は夜型で、「10代の子どもは夕方が最もさえていると感じるため、遅くまで眠いと感じない。そのため、学期中に十分な睡眠をとるのを難しいと感じる」という。
その謎を解く鍵は「メラトニン」と呼ばれる睡りを誘うホルモンだ。思春期に入ると、メラトニンの分泌時間が徐々に遅くなるという。
■パソコンにかじりついているのも眠れない原因
環境的要因もある。身の回りの光が体内で分泌されるメラトニンの量を減らす傾向に。さらに常にコンピューターに向かっていることも、自然な就寝時間を過ぎて消灯された後に眠らない原因となっている。
「親ができることは光を弱め、コンピューターとテレビを就寝時間の1時間前に消すことだ」とワーナー教授は指摘する。
さらに教授は、「午前9時以前に始まる授業で、生徒の頭が働き、学習することができるのか疑問だ」とし、親は子どもに就寝時間を任せる傾向を考え直すべきだと述べている。
夜型の体内時計を持つ高校生は、学校での成績が悪く、落ち込んだり悲しんだりする傾向が強いという。
【4月2日 AFP】
睡眠時間が不足することで、学業や気持の低下といった弊害が生まれてしまいます。
夜型の体内時計を持っている場合ですと、早い時間に寝るというのは難しいかもしれませんが、記事中にあるように、「光を弱めて、パソコンやテレビを就寝時間の1時間前に消す」、といった寝る環境を作るだけでも違ってくるのではないでしょうか。
高校生だけに限らず、大人でも、寝る前のメールは不眠のもとにもなるようですしね。
これから夏休みもやってきますし、夜更かしして朝寝坊…というサイクルになってしまいがちですが、単なる夜更かしが、いつの間にか不眠になっていた、なんてことにもなりかねませんので、くれぐれも、夜更かしにはご注意ください。
高校生が眠いのはホルモンと環境が原因?豪研究報告
睡眠障害は女性のほうが高リスク
睡眠障害は女性のほうが高リスク
米ノースカロライナ州ダーラム〕デューク大学医療センター(ダーラム)精神科・行動科学のEdward Suarez准教授らは,睡眠障害による心血管系リスクは男性よりも女性のほうが大きい理由を解明したとBrain, Behavior, and Immunity(2008; オンライン版)に発表した。それによると,睡眠障害は,精神的苦悩の増大や,心疾患と2型糖尿病リスクとの関連性が指摘されている生体マーカーの上昇との相関が認められた。さらに同准教授らは,このような関連性が男性に比べ女性でより強く認められたと報告した。
これまでの研究は男性に焦点
Suarez准教授は「今回の知見は,性の役割とそれが睡眠や健康にどのように影響するのかわれわれが観察してきた事実を支持する最初の経験的エビデンスである。今回の研究から,睡眠障害(全睡眠時間,夜間覚醒の程度,さらに最も重要な入眠までの時間で評価)は,男性よりも女性の健康に対してより大きな影響を及ぼす可能性が示唆された」と述べている。
睡眠に関する訴えは男性に比べ女性でほぼ2倍多い傾向にありながらも,睡眠に関するこれまでの研究のほとんどは男性に焦点を当てている。もっとも,この現象は近年少しずつではあるが変化してきている。
今回の研究は,睡眠障害の既往歴のない健康な中年男女210人を対象とした。被験者のうち喫煙者はゼロで,日常的に薬剤を服用している人もいなかった。また,女性の睡眠パターンを変化させると示唆する研究もあることから,ホルモン補充療法を受けている女性も除外した。
睡眠の質に関する標準化された質問票を用い,被験者を前月の睡眠についてさまざまな次元で評価した。別の評価尺度では,抑うつ,怒り,敵意の程度,さらに友人や家族から受けている社会的支援の程度を評価した。
また,ボランティアから血液を採取し,インスリン値や血糖値,フィブリノゲンや2つの炎症性蛋白質〔インターロイキン(IL)-6およびC反応性蛋白(CRP)〕など,心疾患や糖尿病リスク上昇と相関する生体マーカーの値を測定した。
入眠までの時間がリスクと相関
その結果,被験者の約40%が入眠までに30分以上を要したり,夜中にしばしば覚醒するなどの睡眠障害を抱えていた。また,睡眠の質に関する評価は同等であったものの,リスクプロフィールには男女間で著明な差が認められた。
Suarez准教授は「女性にとって睡眠障害は精神的苦悩のほか,敵意,抑うつ,怒りの増大と強い相関が認められた。対照的に,男性ではこのような感情は女性ほど強く睡眠障害と相関していなかった」と述べている。
また,強い睡眠障害を報告した女性は,今回検討したすべての生体マーカーの数値も高く,高CRP値と高IL-6値,さらにインスリン高値との相関が認められた。驚くべきことに,睡眠障害を有すると考えられる女性の33%から,心疾患高リスクと相関するレベルのCRPが検出された。
同准教授は「興味深いことに,リスク増大との関連性が高いのは総合的な睡眠の質というよりも,入眠までの時間の長さである。入眠まで30分以上を要すると報告した女性のリスクプロフィールは最も悪かった」と述べている。
性特異的反応などの研究が必要
Suarez准教授は,男女における健康リスクと睡眠障害という複雑な関係を解明するために,さらなる研究を計画中である。同准教授は,男女の違いは生体が自然に産生するトリプトファン(アミノ酸)やセロトニン(神経伝達物質),メラトニン(神経ホルモン)などの多くの物質の活性の違いに帰すのではないかと考えている。同准教授は「これらの物質はすべて気分,睡眠,入眠,炎症,インスリン抵抗性に影響を及ぼすことが知られている。快眠は健康と関係がある。生涯にわたる性ホルモンの影響や睡眠障害に対する性特異的な反応,小児から成人に至る間に睡眠の必要性とこれらの反応がどう変化するかなど,さらなる研究を行うべきだ」と述べている。
今回の研究は米国立衛生研究所(NIH)の助成を受けた。
[Medical Tribune 2008年7月10日(VOL.41 NO.28)]
今回の研究により、
「リスク増大との関連性が高いのは総合的な睡眠の質というよりも,入眠までの時間の長さである。入眠まで30分以上を要すると報告した女性のリスクプロフィールは最も悪かった」
という結果が出たそうです。
質の高い睡眠を得ることはもちろん重要なのですが、それ以上に、女性の場合は特に、入眠までの時間を短くすることの方が先決なようですね。
例えば、睡眠について尋ねた時に、
「眠るまでに時間がかかるんだけど、一度寝てしまえば朝までぐっすり」
という返答をよく聞いたりします。
一見、ぐっすり眠れているから、良い睡眠を得られていると思ってしまいがちですが、研究結果によると、そうとは言えないようですね。
質の高い睡眠とは、睡眠中のことだけでなく、入眠までの時間を短くすることも含めてのことと認識していたほうが良いのかもしれませんね。
米ノースカロライナ州ダーラム〕デューク大学医療センター(ダーラム)精神科・行動科学のEdward Suarez准教授らは,睡眠障害による心血管系リスクは男性よりも女性のほうが大きい理由を解明したとBrain, Behavior, and Immunity(2008; オンライン版)に発表した。それによると,睡眠障害は,精神的苦悩の増大や,心疾患と2型糖尿病リスクとの関連性が指摘されている生体マーカーの上昇との相関が認められた。さらに同准教授らは,このような関連性が男性に比べ女性でより強く認められたと報告した。
これまでの研究は男性に焦点
Suarez准教授は「今回の知見は,性の役割とそれが睡眠や健康にどのように影響するのかわれわれが観察してきた事実を支持する最初の経験的エビデンスである。今回の研究から,睡眠障害(全睡眠時間,夜間覚醒の程度,さらに最も重要な入眠までの時間で評価)は,男性よりも女性の健康に対してより大きな影響を及ぼす可能性が示唆された」と述べている。
睡眠に関する訴えは男性に比べ女性でほぼ2倍多い傾向にありながらも,睡眠に関するこれまでの研究のほとんどは男性に焦点を当てている。もっとも,この現象は近年少しずつではあるが変化してきている。
今回の研究は,睡眠障害の既往歴のない健康な中年男女210人を対象とした。被験者のうち喫煙者はゼロで,日常的に薬剤を服用している人もいなかった。また,女性の睡眠パターンを変化させると示唆する研究もあることから,ホルモン補充療法を受けている女性も除外した。
睡眠の質に関する標準化された質問票を用い,被験者を前月の睡眠についてさまざまな次元で評価した。別の評価尺度では,抑うつ,怒り,敵意の程度,さらに友人や家族から受けている社会的支援の程度を評価した。
また,ボランティアから血液を採取し,インスリン値や血糖値,フィブリノゲンや2つの炎症性蛋白質〔インターロイキン(IL)-6およびC反応性蛋白(CRP)〕など,心疾患や糖尿病リスク上昇と相関する生体マーカーの値を測定した。
入眠までの時間がリスクと相関
その結果,被験者の約40%が入眠までに30分以上を要したり,夜中にしばしば覚醒するなどの睡眠障害を抱えていた。また,睡眠の質に関する評価は同等であったものの,リスクプロフィールには男女間で著明な差が認められた。
Suarez准教授は「女性にとって睡眠障害は精神的苦悩のほか,敵意,抑うつ,怒りの増大と強い相関が認められた。対照的に,男性ではこのような感情は女性ほど強く睡眠障害と相関していなかった」と述べている。
また,強い睡眠障害を報告した女性は,今回検討したすべての生体マーカーの数値も高く,高CRP値と高IL-6値,さらにインスリン高値との相関が認められた。驚くべきことに,睡眠障害を有すると考えられる女性の33%から,心疾患高リスクと相関するレベルのCRPが検出された。
同准教授は「興味深いことに,リスク増大との関連性が高いのは総合的な睡眠の質というよりも,入眠までの時間の長さである。入眠まで30分以上を要すると報告した女性のリスクプロフィールは最も悪かった」と述べている。
性特異的反応などの研究が必要
Suarez准教授は,男女における健康リスクと睡眠障害という複雑な関係を解明するために,さらなる研究を計画中である。同准教授は,男女の違いは生体が自然に産生するトリプトファン(アミノ酸)やセロトニン(神経伝達物質),メラトニン(神経ホルモン)などの多くの物質の活性の違いに帰すのではないかと考えている。同准教授は「これらの物質はすべて気分,睡眠,入眠,炎症,インスリン抵抗性に影響を及ぼすことが知られている。快眠は健康と関係がある。生涯にわたる性ホルモンの影響や睡眠障害に対する性特異的な反応,小児から成人に至る間に睡眠の必要性とこれらの反応がどう変化するかなど,さらなる研究を行うべきだ」と述べている。
今回の研究は米国立衛生研究所(NIH)の助成を受けた。
[Medical Tribune 2008年7月10日(VOL.41 NO.28)]
今回の研究により、
「リスク増大との関連性が高いのは総合的な睡眠の質というよりも,入眠までの時間の長さである。入眠まで30分以上を要すると報告した女性のリスクプロフィールは最も悪かった」
という結果が出たそうです。
質の高い睡眠を得ることはもちろん重要なのですが、それ以上に、女性の場合は特に、入眠までの時間を短くすることの方が先決なようですね。
例えば、睡眠について尋ねた時に、
「眠るまでに時間がかかるんだけど、一度寝てしまえば朝までぐっすり」
という返答をよく聞いたりします。
一見、ぐっすり眠れているから、良い睡眠を得られていると思ってしまいがちですが、研究結果によると、そうとは言えないようですね。
質の高い睡眠とは、睡眠中のことだけでなく、入眠までの時間を短くすることも含めてのことと認識していたほうが良いのかもしれませんね。
健全な睡眠は健康な老後につながる
睡眠についてのニュースや研究報告などはこれまでにも数多くご紹介してきましたが、より良い睡眠は、今現在の健康状態に関係するだけでなく、老後の健康にも関与しているようです。
健全な睡眠は健康な老後につながる
正常な睡眠を取っている人は健康的な老後を過ごせるという知見が、米ボルティモアで開催された睡眠専門家協会(APSS)年次集会(SLEEP 2008)で報告された。
米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の研究グループは、60歳以上の女性2,226人を対象に、睡眠薬の使用、日中の眠気、居眠り、不眠、早朝覚醒、いびき、総合的な睡眠の質および睡眠時間について評価を行った。その結果に基づき、20.8%の女性が「健康的な老い」を達成していると分類された。
研究グループによると、日中の居眠りが少ないことと、不眠への不満が少ないことが最も深く老後の健康に関連しており、睡眠薬の使用と老後の健康との間には直接の関係は認められなかったという。睡眠障害が重度であるほど老後に関する自己評価が低く、本人の認識と実際の年齢との差が大きかった。この知見は、健康のためには十分な睡眠を取ることが最も重要であるという考えを裏付けるものであり、医療専門家は患者の年齢に関わらず睡眠について留意する必要があると、研究を行ったSonia Ancoli-Israel氏は述べている。
高齢者の多くは必要な睡眠が取れておらず、その主な原因の一つが入眠困難である。65歳以上を対象とした過去の研究では、男性の13%、女性の36%が入眠までに30分以上かかることがわかっている。高齢者は眠りが浅く、夜間に目が覚める(中途覚醒)頻度も高い。また、若年者に比べて早い時間に眠くなり、朝早く覚醒する傾向がある。睡眠不足は抑うつ、注意力や記憶力の低下、日中の眠気、夜間の転倒および睡眠薬の使用の増加など、数々の問題の原因となるほか、肥満、心疾患および糖尿病などのリスク増大をもたらすという。
(HealthDay News 6月12日)
今回の知見により、健康のためには十分な睡眠を取ることが最も重要であるという考えが、さらに、裏付けられたようです。
睡眠不足は、“生活習慣病”や“高血圧(女性)”のリスクを高めるという研究報告もありましたが、近い将来だけでなく、老後を健やかに過ごすためにも、今からしっかり、質の良い睡眠をとることを心がけることが大切なようですね。
健全な睡眠は健康な老後につながる
正常な睡眠を取っている人は健康的な老後を過ごせるという知見が、米ボルティモアで開催された睡眠専門家協会(APSS)年次集会(SLEEP 2008)で報告された。
米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の研究グループは、60歳以上の女性2,226人を対象に、睡眠薬の使用、日中の眠気、居眠り、不眠、早朝覚醒、いびき、総合的な睡眠の質および睡眠時間について評価を行った。その結果に基づき、20.8%の女性が「健康的な老い」を達成していると分類された。
研究グループによると、日中の居眠りが少ないことと、不眠への不満が少ないことが最も深く老後の健康に関連しており、睡眠薬の使用と老後の健康との間には直接の関係は認められなかったという。睡眠障害が重度であるほど老後に関する自己評価が低く、本人の認識と実際の年齢との差が大きかった。この知見は、健康のためには十分な睡眠を取ることが最も重要であるという考えを裏付けるものであり、医療専門家は患者の年齢に関わらず睡眠について留意する必要があると、研究を行ったSonia Ancoli-Israel氏は述べている。
高齢者の多くは必要な睡眠が取れておらず、その主な原因の一つが入眠困難である。65歳以上を対象とした過去の研究では、男性の13%、女性の36%が入眠までに30分以上かかることがわかっている。高齢者は眠りが浅く、夜間に目が覚める(中途覚醒)頻度も高い。また、若年者に比べて早い時間に眠くなり、朝早く覚醒する傾向がある。睡眠不足は抑うつ、注意力や記憶力の低下、日中の眠気、夜間の転倒および睡眠薬の使用の増加など、数々の問題の原因となるほか、肥満、心疾患および糖尿病などのリスク増大をもたらすという。
(HealthDay News 6月12日)
今回の知見により、健康のためには十分な睡眠を取ることが最も重要であるという考えが、さらに、裏付けられたようです。
睡眠不足は、“生活習慣病”や“高血圧(女性)”のリスクを高めるという研究報告もありましたが、近い将来だけでなく、老後を健やかに過ごすためにも、今からしっかり、質の良い睡眠をとることを心がけることが大切なようですね。
「やせるためにはあと1時間睡眠を」、研究報告
春にもなったし・・・ということで、最近は来院者の方々とも
「痩せなくっちゃねー」
なんていう会話が多くなってまいりました。
というわけでこんな記事を。
「やせるためにはあと1時間睡眠を」、研究報告
あと1時間長く寝ることが、過体重や肥満防止の「鍵」かもしれない。フランス国立衛生医学研究所(National Institute for Health and Medical Research、INSERM)の研究チームが、このような研究結果を発表した。
チームの神経科学者Karine Spiegel氏は「もっと寝ることが体重減少や維持には理想的な方法かも知れない」と指摘する。
粗悪な食習慣や運動不足が世界的な肥満増加の原因であることは間違いないが、最近の研究では、睡眠不足も原因の1つであることが示されている。
■ホルモンの変化で食欲増進、甘いものが食べたくなる
INSERMの研究によると、7か国で多数の人を対象に行われた約30件の調査で、子ども、成人の双方で、睡眠不足と過体重または肥満の関連性が指摘されているという。
1992年にフランスで実施された最初の調査では、10代以下の子どもの問題に焦点が当てられている。Spiegel氏によると、20世紀後半に米国で肥満が増えたことも、睡眠時間の減少と一致している。
これには食欲を制御する2つのホルモンが関係しているという。睡眠不足(4時間睡眠を2日)によって、食欲を抑制するホルモン「レプチン」が18%減少する一方、食欲を増進させるホルモン「グレリン」が28%増加することが明らかになった。このようなホルモンバランスの変化により、ビスケット、ケーキ、ピーナツなど、脂肪や糖分の多い食品を欲するようになる。
睡眠不足によって空腹感が23-24%増すという。これにより1日に食べる量が350-500キロカロリー分、余分に増え、座っていることが多い若い世代の成人の体重を大幅に増やす原因になるという。
■子どもの肥満防止には睡眠を
米ジョンズホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院(Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health)の研究チームが2月に発表した研究では、睡眠不足の子どもはそうでない子どもより肥満になるリスクが高いことが示されている。
チームは、睡眠時間と子ども時代の肥満に関する研究17件を分析した。
その結果、1時間長く寝ることで、過体重または肥満になる確率が9%減少。逆に、睡眠時間が少ない子どもが過体重または肥満になる確率は、睡眠時間が十分の子どもに比べて92%高くなることが分かったという。
研究の著者の1人Youfa Wang氏は「研究は子どもの睡眠時間と過体重または肥満との明らかな関連性を示している。睡眠時間を増やすことでリスクは減少する」とし、「子ども時代の肥満を避けるためには、望ましい睡眠習慣が安価で重要な方法かも知れない」と指摘する。
調査対象となった複数の研究では、1日の理想的な睡眠時間として、5歳未満は11時間以上、5歳以上10歳未満は10時間以上、10歳以上は9時間以上とされている。
【4月9日 AFP】
睡眠不足と体重増加についてのニュースは、過去にも紹介しておりましたが、睡眠不足により、ホルモンバランスも変化してしまうんですよね。
睡眠が不足することによって、食欲を抑制するホルモンが減少するよりも、食欲を増進させるホルモンが増加する割合の方が大きいというのが怖いところです。
裏を返せば、睡眠時間が減ることで、身体はエネルギーをより多く蓄えようと働くわけですから、睡眠がいかに大切かということではあるのですが。
体重減らしたいんだけど、
「なかなか運動する時間がとれなくて…」
「食事を減らすのはちょっと…」
という方は、まずは、しっかり睡眠時間を確保することから始めてみてはいかがでしょうか?
まずは、痩せるための環境を整え、そこから運動などを始めることが、効果的な方法かもしれませんね。
「痩せなくっちゃねー」
なんていう会話が多くなってまいりました。
というわけでこんな記事を。
「やせるためにはあと1時間睡眠を」、研究報告
あと1時間長く寝ることが、過体重や肥満防止の「鍵」かもしれない。フランス国立衛生医学研究所(National Institute for Health and Medical Research、INSERM)の研究チームが、このような研究結果を発表した。
チームの神経科学者Karine Spiegel氏は「もっと寝ることが体重減少や維持には理想的な方法かも知れない」と指摘する。
粗悪な食習慣や運動不足が世界的な肥満増加の原因であることは間違いないが、最近の研究では、睡眠不足も原因の1つであることが示されている。
■ホルモンの変化で食欲増進、甘いものが食べたくなる
INSERMの研究によると、7か国で多数の人を対象に行われた約30件の調査で、子ども、成人の双方で、睡眠不足と過体重または肥満の関連性が指摘されているという。
1992年にフランスで実施された最初の調査では、10代以下の子どもの問題に焦点が当てられている。Spiegel氏によると、20世紀後半に米国で肥満が増えたことも、睡眠時間の減少と一致している。
これには食欲を制御する2つのホルモンが関係しているという。睡眠不足(4時間睡眠を2日)によって、食欲を抑制するホルモン「レプチン」が18%減少する一方、食欲を増進させるホルモン「グレリン」が28%増加することが明らかになった。このようなホルモンバランスの変化により、ビスケット、ケーキ、ピーナツなど、脂肪や糖分の多い食品を欲するようになる。
睡眠不足によって空腹感が23-24%増すという。これにより1日に食べる量が350-500キロカロリー分、余分に増え、座っていることが多い若い世代の成人の体重を大幅に増やす原因になるという。
■子どもの肥満防止には睡眠を
米ジョンズホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院(Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health)の研究チームが2月に発表した研究では、睡眠不足の子どもはそうでない子どもより肥満になるリスクが高いことが示されている。
チームは、睡眠時間と子ども時代の肥満に関する研究17件を分析した。
その結果、1時間長く寝ることで、過体重または肥満になる確率が9%減少。逆に、睡眠時間が少ない子どもが過体重または肥満になる確率は、睡眠時間が十分の子どもに比べて92%高くなることが分かったという。
研究の著者の1人Youfa Wang氏は「研究は子どもの睡眠時間と過体重または肥満との明らかな関連性を示している。睡眠時間を増やすことでリスクは減少する」とし、「子ども時代の肥満を避けるためには、望ましい睡眠習慣が安価で重要な方法かも知れない」と指摘する。
調査対象となった複数の研究では、1日の理想的な睡眠時間として、5歳未満は11時間以上、5歳以上10歳未満は10時間以上、10歳以上は9時間以上とされている。
【4月9日 AFP】
睡眠不足と体重増加についてのニュースは、過去にも紹介しておりましたが、睡眠不足により、ホルモンバランスも変化してしまうんですよね。
睡眠が不足することによって、食欲を抑制するホルモンが減少するよりも、食欲を増進させるホルモンが増加する割合の方が大きいというのが怖いところです。
裏を返せば、睡眠時間が減ることで、身体はエネルギーをより多く蓄えようと働くわけですから、睡眠がいかに大切かということではあるのですが。
体重減らしたいんだけど、
「なかなか運動する時間がとれなくて…」
「食事を減らすのはちょっと…」
という方は、まずは、しっかり睡眠時間を確保することから始めてみてはいかがでしょうか?
まずは、痩せるための環境を整え、そこから運動などを始めることが、効果的な方法かもしれませんね。
生活習慣病:睡眠不足でリスク拡大 日大などが疫学調査
睡眠不足は、やはり、百害あって一利なし、というところでしょうか。
生活習慣病:睡眠不足でリスク拡大 日大などが疫学調査
睡眠時間が短いと、肥満や高血糖、動脈硬化の原因となる脂質異常症を引き起こしやすいことが、日本大学などによる国内の大規模疫学調査で分かった。調査を行った兼板佳孝・日大専任講師(公衆衛生学)は「睡眠も、喫煙や運動、栄養・食事、飲酒などと同様に生活習慣病と密接に関連する。生活習慣病を予防するには、睡眠習慣を含めた保健指導が必要だ」と話している。
睡眠時間が短すぎたり長すぎると死亡リスクが高まることは知られている。だが、日本人を対象とした睡眠時間と生活習慣病のリスクとの関連は、これまで十分な検討がなされていなかった。
兼板さんらは、地方公務員の男性約2万1700人の健診データを99年から06年まで追跡。99年時に肥満(体格指数BMIが25以上)でなかった約1万1400人について、7年後の肥満の発症率と睡眠時間の変化との関連を調べた。
両健診時に睡眠時間が5時間以上だったグループに比べ、両健診でいずれも5時間未満と短いグループは1.36倍、7年間で5時間未満に減ったグループは1.33倍、肥満になりやすかった。高血糖や脂質異常の高トリグリセライド血症についてもほぼ同様の結果が出た。さらに、元々肥満だったグループは7年後に睡眠が短くなる割合が高く、肥満と短時間睡眠が相互に関連することも分かった。
また、東北地方のある町の住民健診データ(成人男女計約1060人)の解析では、睡眠時間が6時間未満と8時間以上の場合、過去約1カ月の血糖値の平均を示すヘモグロビンA1cの値が高い人の割合が増え、睡眠時間が短いか長いと血糖値が高くなりやすいことが示された。【須田桃子】
毎日新聞 2008年3月12日
これまでにも、睡眠に関する記事、とりわけ睡眠不足がもたらす健康への弊害に関するニュースや報告はこのブログでも多くご紹介してきましたが(カテゴリ:“睡眠”を参照)、日本人を対象とした睡眠時間と生活習慣病のリスクとの関連は、これまで十分な検討がなされていなかったようですね。
睡眠不足による体重増加、精神的健康度の低下(睡眠の取り過ぎも含む)、糖尿病リスクの増加、高血圧(女性に該当)などなど、過去の記事を読み返すと、様々な弊害が出てきましたが、その多くは海外での発表でした。
今回のこの調査報告により、睡眠不足がいかに健康へマイナスの影響を与えるかがより実感できたかと思います。
睡眠時間の不足または取りすぎだけでなく、眠りの深さ(良質な睡眠)を得ることが大切なのですが、今一度、自分自身の“睡眠”をきちんと見つめ直さないといけないですね。
生活習慣病:睡眠不足でリスク拡大 日大などが疫学調査
睡眠時間が短いと、肥満や高血糖、動脈硬化の原因となる脂質異常症を引き起こしやすいことが、日本大学などによる国内の大規模疫学調査で分かった。調査を行った兼板佳孝・日大専任講師(公衆衛生学)は「睡眠も、喫煙や運動、栄養・食事、飲酒などと同様に生活習慣病と密接に関連する。生活習慣病を予防するには、睡眠習慣を含めた保健指導が必要だ」と話している。
睡眠時間が短すぎたり長すぎると死亡リスクが高まることは知られている。だが、日本人を対象とした睡眠時間と生活習慣病のリスクとの関連は、これまで十分な検討がなされていなかった。
兼板さんらは、地方公務員の男性約2万1700人の健診データを99年から06年まで追跡。99年時に肥満(体格指数BMIが25以上)でなかった約1万1400人について、7年後の肥満の発症率と睡眠時間の変化との関連を調べた。
両健診時に睡眠時間が5時間以上だったグループに比べ、両健診でいずれも5時間未満と短いグループは1.36倍、7年間で5時間未満に減ったグループは1.33倍、肥満になりやすかった。高血糖や脂質異常の高トリグリセライド血症についてもほぼ同様の結果が出た。さらに、元々肥満だったグループは7年後に睡眠が短くなる割合が高く、肥満と短時間睡眠が相互に関連することも分かった。
また、東北地方のある町の住民健診データ(成人男女計約1060人)の解析では、睡眠時間が6時間未満と8時間以上の場合、過去約1カ月の血糖値の平均を示すヘモグロビンA1cの値が高い人の割合が増え、睡眠時間が短いか長いと血糖値が高くなりやすいことが示された。【須田桃子】
毎日新聞 2008年3月12日
これまでにも、睡眠に関する記事、とりわけ睡眠不足がもたらす健康への弊害に関するニュースや報告はこのブログでも多くご紹介してきましたが(カテゴリ:“睡眠”を参照)、日本人を対象とした睡眠時間と生活習慣病のリスクとの関連は、これまで十分な検討がなされていなかったようですね。
睡眠不足による体重増加、精神的健康度の低下(睡眠の取り過ぎも含む)、糖尿病リスクの増加、高血圧(女性に該当)などなど、過去の記事を読み返すと、様々な弊害が出てきましたが、その多くは海外での発表でした。
今回のこの調査報告により、睡眠不足がいかに健康へマイナスの影響を与えるかがより実感できたかと思います。
睡眠時間の不足または取りすぎだけでなく、眠りの深さ(良質な睡眠)を得ることが大切なのですが、今一度、自分自身の“睡眠”をきちんと見つめ直さないといけないですね。



