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「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです

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美容師の男性が来院。

主訴としては、肩こりなどの不調があったわけですが、

その方が持つ「背景の問題」の一つとして、

今日、本人にお伝えしたのが、「呼吸」の問題。

普通にしていても、息が深く入りにくく、吐ききれないという状態。

そこに、仕事中にする姿勢、とくに手の構え(ポジション)を再現してもらって、

その状態で呼吸をしていただくと・・・

ほとんど、息が入りません。

これには本人もびっくりされたようで、

これじゃぁ すぐに疲れるし、休まらないし・・・となるわけです。

これまで、息が吸えない・吐けない姿勢で仕事をしていたんですね。


この方の場合は、下肢にも癖がありましたが、

呼吸に直結していた問題としては、鎖骨。

鎖骨は、呼吸運動と上肢の運動をわける作用があります。

腕が運動していても、その腕の状況に

呼吸運動が妨げられないようにする作用です。

鎖骨が、この働きをしてくれていない状態では、

腕を挙げから、即呼吸は浅くなるという状況に陥るのです。


昨今、肩甲骨に注目が集まっていますが、

肩甲骨と関節を介してつながっている

鎖骨の方にも、ぜひ注目を!



首や肩周辺に不調がある場合や、精神的な緊張が高い場合などでは、

概ね肩が上がっている傾向がありますよね。

そういう場合、

「肩を下げればいいですか?」

と聞かれることが多いのですが、

ちょっと違うんですね。

言葉遊びのようでもあり、屁理屈っぽくもあるのですが、

肩は、「下げる」のではなく「下がる」のが正解かと。


下げるだと、上がろうとする内部の力はそのままに、

新たに、下げようとする力を加える行為。

下がるは、上げようとする力が存在する必然性がなくなったことで、

自然に下がってくる状態。


下げるために、(上がろうとする力以上の)力を足すのか、

下がるために、(上がろうとする)力の源を引くのか、

の違い。


足すのか、引くのか。

多くの方は、とりあえず、足すことをしがちです。

足すことばかりしていると、どんどん余裕がなくなっていきます。

起こっている状態の背景がわかって、

足すことだけではなく、「引く」という方法論も理解できて、それが実践できれば、

どんどん自然体に近づいていきます。


先日放送された「ためしてガッテン」で

肩こりの原因として「筋膜」を紹介していましたね。

番組では、生理食塩水の注射、筋膜リリース筋膜ストレッチなどを

紹介していたようですね。


筋膜への働きかけは、

施術の中で必要に応じて使っているので、

たんぽぽをご利用いただいている方は、

筋膜リリースの手法は、馴染みがあるかもしれませんね。

受けている方からは、

「強く押されているわけでもないのに、なぜかコリが緩んでいく」

と不思議がられることが、多かったのですが、

番組でわかりやすく紹介されたことで、

理解も深まったのではないでようか。


たんぽぽでは、狙いや体の状態に

あわせていろいろな触れ方、刺激の入れ方をしますが、

その中の一つとして、筋膜にもアプローチしています。

番組では、筋膜を「「全身を包むボディースーツ」を表現していたようですが、

その言葉通り、全身つながっているのが筋膜です。

その中で足から頭までつながるラインには、

代表的なラインがいくつかあるのですが、

そういうつながりまでをみた中で、手技で働きかけますので、

本人的には

「思ってもみなかったところが、肩こりに影響していた」

なんてこともあります。

いずれにしましても、

ただやみくもに筋肉を押せば、

肩こりがとれるわけでもないということを

番組などで紹介していたことは、非常に有益ですね。


筋膜のリリースは、肩こりだけではなくて、

ほかの部位や症状などにも有効なことが多いですよ。


コリは、ただ強く押せば良くなるということでないので、

自分の肩こりは筋膜のせいかな?と思った方、

これまでグイグイ押してもらう方法であまり効果が感じられなかった方、などなど

ぜひ一度「たんぽぽ」へどうぞ~~  (宣伝?)
肩こりなどで、どこかの筋肉に過緊張がある場合、

その筋肉の過緊張が単独で持続することはありません。

その場合、

関連する関節に過緊張の度合いに応じた制限も存在しています。

言い換えれば、関節の制限無くして

筋肉の過緊張も存在しえないということです。

また、過緊張している筋肉には、

その筋肉内に緊張の中心があるものですが、

その中心も、中心が一つあるだけでは

その状態を維持できません。

その過緊張の中心点が、他の過緊張の中心と結びつくことで、

過緊張は、持続可能になります。

過緊張の中心が2点、3点、4点・・・と結びつけば、

それだけ強固な緊張のネットワークが形成されます。

3点を結んだ三角形は、安定をもたらす基本的な図形です。

過緊張の中心も、3点結びついてしまえば、

それはそれで、一つの安定状態となります。


慢性的な肩こりなどの場合、

本人が自覚している部分の筋肉に、

過緊張の中心があるとしても、

それを慢性化させているということは、

過緊張の下地となる関節の制限と、

緊張のネットワークを形成している、

他の過緊張の中心の存在(複数)があります。

他の過緊張の中心は、

首や肩の周辺の筋肉同士で結びついているのなら、

本人も把握しやすいのでしょうけど、

「肩こり」だからと言って、

そんなに単純ではないんですよね。


緊張の中心の2点目、3点目・・・が、

足の方だったり、内臓の方に、存在していて、

そこと結びついていることの方が多かったりもします。

そして、関節の制限も、ネットワークを形成していたりもします。

何といっても、全身つながっていますから。


そういうところが、慢性的な肩こりが、

「慢性」として存在し続ける背景だったりもします。
本日来院された男性の方。

「昨日の夜、リモコンを取ろうとしたら、突然、ぎっくり腰のような感じで、背中が痛くなりました。ぎっくり背中っていう痛みです」

とのこと。

何度もぎっくり腰は、経験されているとのことで、このような表現になったようです。

全体に、お体を拝見すると、実際目立って過緊張しているのは、横隔膜。

横隔膜は、肋骨や下部胸椎、上部腰椎にも付着していますから、

本人の感覚的に、ぎっくり腰のような、というのもうなずけます。

あらためて、横隔膜から、体全体に視野を広げてみると、

下行結腸へ、そこから、左股関節、左顎へという緊張のライン。

そのあたりを伺うと、

「先週末、親知らずを抜きました」とのこと。

抜いたのは、左下だったということで、

カラダの連鎖として下顎-股関節もありますから、

そういうつながりの中で、股関節-骨盤底-横隔膜と緊張が連鎖したのかも知れません。

今回の場合、

横隔膜の過緊張があって、それを直接的に緩めていくという方法論と、

横隔膜が緊張しなくてもいいカラダの状態に戻していくという方法論とが

あるかと思いますが、後者の方法で施術を行いました。

これまでのクセもいろいろあるお体でしたので、そのあたりも、お伝えしつつ、

一応、直接横隔膜や脊柱に働きかけることなく、

対象部位の過緊張は抜けてくれました。

呼吸の深さも、施術前には、2・3秒ずつの吸う、吐くでしたが、

痛みなく、それぞれ20秒ぐらいの深さで呼吸もできましたし、

本人も、「まだ重苦しさはあるけど、型にはまって動けないという感じではなくなった」

と仰っていました。

こういう時こそ、調子に乗って深追いするものではないので、

今日はここまでとしました。


「痛いところを直接やらなくても、よくなるんですね」

と本人もお仰っていましたが、

痛みの直接の原因があるとしても、その原因と思われる部位も、

実は、ほかの何かの影響で、

犠牲になってしまった部位、ということは多々あります。

おそらく、痛みの直接の原因となった横隔膜の過緊張。

しかし、その横隔膜もまた、加害者ではなく、被害者だったということでしょうね。