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「カイロプラクティックたんぽぽ」院長のブログです

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「肩甲骨を動かしたい!」

あるいは

「肩甲骨を動かすようにしています」

という方々が増えております。

とくに、何かしらの運動をしている方にとっては、

そういう意識が当たり前になってきているんですね。


さて、その「肩甲骨を動かす」ですが、

ほとんどの方々、

あなたの意識の向け方、違っていませんか?


「肩甲骨を動かす」という場合、

肩甲骨“を”動かすわけですから

肩甲骨は、移動する部位です!

意識を向けて力を込める場所ではありません。


肩甲骨への意識が、肩甲骨の移動を感じるものであればOK。

しかし、肩甲骨自身に力を込めるような意識の向け方はNG。

「肩甲骨を動かす」という場合、肩甲骨は移動する側です。

肩甲骨を移動させるための力の源は、

肩甲骨自身ではなく別の場所にあります。


たとえば、「膝を動かしましょう」という場合、

膝を動かす(曲げる、伸ばす)力の原動力は、

ほとんどが大腿部の筋肉となります。

力の源は、大腿部。

動くのは、膝。

やってみるとわかると思いますが、

膝を動かしたいからといって、

膝自身に力を込めても、力んでしまって

スムーズな動きは起こりません。


「肩甲骨を動かす」もこれと同じことです。

肩甲骨を動かすための力の源は、別の場所です。

一か所ではありませんが、

それらを使うことによって

肩甲骨は移動する、つまり動くのです。


「肩が動かない」というとき、

動かないと感じる肩関節を

何とかしようと思うことが多いと思いますが、

「肘が固まっているために、肩が動かなくなるということがある」

ということも知っておきましょう。

原理は、極々単純に理解されるとよいでしょう。

肩の関節は、上腕骨と肩甲骨とで構成されています。

肘の関節は、上腕骨と主に尺骨で構成されています。

つまり、上腕骨の端っこの一方が、肩関節で、

もう一方が、肘関節です。

上腕骨の一方の端っこである肘が固まれば、

反対側にある肩に何らかの影響が生じることは、

容易に想像できるかと思います。


不具合を自覚した部位だけではなく、

視点を広げると、セルフケアも的確になっていきますよ。
肩の運動制限があるとき、

割と、内臓からの影響によって

それが起こっていることが多いものです。

その内臓の問題は、本人に自覚がない場合もあるのですが、

大まかな指標として、

肩の外旋方向の制限は、

横隔膜よりも上部にある胸部の臓器の不具合から起こりやすく、

肩の内旋方向の制限は、

横隔膜よりも下の腹部にある臓器の不具合によって起こりやすいようです。

一般の方でも、こういうこともあるということは、

知っておかれるといいでしょうね。
手を動かすと、脳が活性化するといわれます。

メディアからのそういう情報も多いので、

高齢者の方を中心に、

「手先を出来るだけ動かすようにしています」

という声も、よく聞かれます。

一方、脳が疲れていたり、ストレスなどで神経が高ぶっていると、

手は、動かしにくくなります。

脳疲労やストレス満載状態の人の手には、

それなりの反応が現れています。

そういう場合、人によっての感じ方は、さまざまで

「こわばる」

「膨らんでいる感じ」

「ギクシャクした感じ」

などなど。

脳と手は、非常に関わりが深いものです。

極論すれば、

手の状態は、脳の状態。

そういう前提に立つと、

手を施術するということは、良くも悪くも、

脳への影響が大きいといえます。

施術で、手を扱う時には(手だけではありませんが)、

そういう慎重さを心がけています。
肩甲骨を動かすエクササイズを頑張っていたら、

肩の上部や前側が苦しくなったという男性。

行っていたエクササイズの方法論そのものは、

間違っていなかったようですが、

意識の向け方に誤りがあったようです。

肩甲骨を動かす上での大切なポイントの一つとして、

両腕を水平に挙げた際の両腕を結んだ水平軸の感覚があります。

この男性の場合、この感覚に狂いがあって、

意識も正しく向けられていなかったために、

思わぬところに不具合が起こっていたようです。

この男性の状態から、動作や意識の修正に使ったポイントは「肘」。

割とすんなり修正できて、

本人も肩甲骨や腕を動かしながら

「懐かしい感覚です」

と仰っていました。

意図しているものと、実際に行われている動作との間に誤差があると

痛みや違和感のもとになります。

とかく、うまく使えていないと感じている部位をエクササイズする場合には、

本人的には、「きちんとやっているつもり」に陥りやすいものです。

エクササイズなどを行う際には、この点にも注意して取り組みましょう。